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調査記録報告書に関する注意事項


調査員の皆様には再三お伝えしている報告書の基本的な書き方、ならびに調査方法について、再度注意事項をまとめました。
過去に提出された実際の報告書を例に改善点を記します。ご確認をお願いします。
(掲載許可済み)

こちらは2018年5月に提出された報告書です。
報告文書の別紙として添えられた写真資料となります。




(報告文より抜粋)
“解体中の民家の蔵で業者が発見し、家主が直接調査を依頼。からくり箱のようだが簡単に開く。中には黒い謎の粉末と白い欠片あり。彫文字も見られ、現在詳細を解析中。呪詛味が強い。”

【注意点】
・撮影されたものの背景から見て、恐らく調査員の自宅だと思われます。呪物の可能性が高いものを自宅へ持ち帰らないでください。
・呪物の可能性が高いものを直に床へ置かないでください。
・呪物の可能性が高いものを素手で触らないでください。
・直帰しないでください。
・ご自身に怪異汚染の症状が出た場合、速やかに学会へ連絡してください。
・採集したものがある場合、必ず学会の施設に立ち寄って危険度チェッカーへ回す手続きをしてください。その後ご自身の怪異汚染レベルを測定し、基準値の範囲内であることをご確認のうえ帰宅してください。基準値を越えていた場合管理班へ連絡したのち、隔離棟の処置室へ向かってください。
・彫文字は必ず紙を当て、その上から鉛筆で擦るなどしてください。資料価値が失われるため、物質そのものに手を加えないでください。
・解析班、研究班に採集物の調査を振り分けるのは管理班の仕事です。管理班を通さず直々に管理番号が発行されていない採集物の調査を依頼しないでください。
・日付が2018.5.6とありますが、データの受信履歴では2018.8.21です。報告書は状況によりますが、2週間以内の提出をお願いします。長期的な調査の場合でも、定期的な報告をお願いします。
(時空の歪みを伴う報告に限り、本人の体感2週間での提出を認めます)

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▼ 活動歴が長い調査員の方々ほど、このような危険を伴う調査を実施しているケースが多く見受けられます。
長年の経験からご自身で解決なさる方がほとんどですが、ある程度の秩序は守ってください。

▼ 現場で別件の調査にあたる場合は、事前に詳細と経緯を学会へ必ず連絡してください。過去、無断で別件の調査へ移行したとみられる調査員の失踪が8件起きています。(2024年9月現在)
失踪後、怪異化した可能性のある調査員が一般市民に接触する事案も発生しました。(詳細報告『開けたのは誰か』後日再掲予定)

▼ 怪異汚染拡大を防ぐためにも、安全第一でお願いします。

【連絡事項】
・学会名変更にあたり一新し、支給したばかりの会員バッジの紛失が多発しています。
あまりにも数が多く、調査班だけではなく各班から紛失連絡が寄せられているためなんらかの怪異汚染が関係している可能性があります。
新会員バッジをまだお持ちの方は、紛失に気を付けて物質解析棟までお越しください。(持ち運びにジップロックが有効との情報も入っております)

・11月開催、狐窓市のイベント『こまどおきつねさま祭り』に我々学会も参加します。


例年通り“怪異生物ショー”を実施する予定です。安全を確保するため、担当者は各市民団体への事前のご対応をお願いします。人手不足のため今年も研究班・解析班へ助人を依頼する場合がございます。
広報活動も学会の重要な仕事です。何卒よろしくお願いします。

・調査班専用の報告書作成スペースを管理棟に確保いたしました。ご活用ください。

◆◆◆締切を超過している未提出の報告書がある調査員の方々は速やかに提出してください◆◆◆

 以上

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