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人生の伏線が回収されてきている最近のこと。

ここ最近、これまでの人生で頑張ってきたことや、出会ってきた人たちが、不思議な縁を紡いでいるなと感じることが増えた。

数年ぶりにFacebookのメッセンジャーで連絡が来たのは、大学時代にとある講座でお世話になった女性社長からだった。

その講座とは「ビジネスプランニング講座」というもので、大学内で開催されているが単位は取れない、ビジネスプランを立てるスキルを学ぶ自主的な講座だった。(決して怪しいものではない)

当時のわたしは大学3年生。

就活のネタになるかな?みたいな邪な気持ちもあり、この講座を受講していた気がする。 

あと、単位が取れないのにビジネスプランをチームで考えるというのが非常に大変で、まわりの受講生たちがどんどん辞めていく中で、その波に乗り遅れた私は、辞めづらくなっていたというのも正直ある。笑

そんな中で残されたわたしが、同じく残った1年生のふたりとチームを組み(この3人しか残らなかった)、必死で立てたビジネスプランが、なんととある地銀のビジネスコンテストで最優秀賞を獲ったのだ。

さらに、別の自治体のビジコンでも優秀賞を獲り、この2つのビジコンで40万の賞金を手にした。

この時に講座の運営とアドバイザーとしてお世話になっていたのが、先ほどの女性社長だった。

講座のOGが集まる場を作ったので来ないか?とお誘いいただき、とりあえず顔を出すことにした。

するとそのOG会当日に聞かされたのは、
・私たちのビジコン入賞をきっかけに、大学が内閣府からお金を貰いアントレプレナー教育の授業化がされていたこと
・後世の授業で私たちのビジネスプランがお手本資料として学生の必読になっていたこと
だった。

何気なく顔を出した場で、功労者と称えられたのだった。

ある意味打算もあったビジネスプラン講座への参加が、知らないところで大学に大きな貢献をしていたことを知った。

同じく大学時代のこと。

家から大学まで向かう途中に、こだわりのパン屋さんがあった。

初めてそのお店に入った時、「戸隠」という長野の地名が名前になっているパンを見つけた。

長野から上京したての不安でいっぱいだったわたしは、こんなところで長野の地名が?と思い店主のおばさんに訊ねると、なんとそのおばさんが長野出身の方だということがわかった。

近くに長野の人がいる、というそれだけで、本当に安心したのを覚えている。

大学2年生のときに、長野へUターンを促進する団体に入ったのだが、そこで発行しているフリーペーパーの担当になり、いい機会だと、そのパン屋さんを取材した。

すると、そのフリーペーパーを観た地元のテレビ局が、パン屋さんを取材してくれるという、嬉しい連鎖に繋がったのだ。

おばさんもとても喜んでくれて、そこからはたまにお店に顔を出すと、いつもたくさんのおまけをしてくれるようになり、私にとって東京のおばあちゃんができたようだった。

つい先日、久しぶりにパン屋さんに顔を出したところ、長野でもサロンを開くことにしたという。

ちょうどわたしの帰省の日程とサロンの開催日が合ったので、父と母を連れて長野のサロンに顔を出してきた。

「最初にこのパン屋と長野の繋がりを取り上げてくれたのはあなたなのよ、すごく感謝してるの。」と、笑顔で話してくれた。

可愛らしくも芯があって、やりたいことに誇りを持って取り組むパン屋のおばさんとのご縁に、心が温かくなった。

仕事も、過労とストレスで顎関節症になったり激太りしながらも(笑)、刺激の多い日々を過ごしている。

昨年の4月に社内公募で手を挙げて異動する時には、前の部署のマネージャーや部長から、「マネージャーになるのが遅くなる」とも言われた。

だけど、ちっさいプライドのために好きでもない仕事を続けて同期との昇進レースに心をすり減らすより、昇進が遅くなってでもやりたい仕事で活躍していく方が、自分のなりたい未来像に近かった。

だから、思い切ってキャリアを変えた。

でもそうしたら、異動して一年で大きな表彰をされ600人の前でプレゼンをしたり、チームリーダーになったり、新規事業にも兼務がついたり。

ハードだけれども確実に階段を上っている実感が湧いている。

遅くなると言われたマネージャーへの任用の話も、早速出してもらった。

自分の人生、どうなりたいのか?
ちゃんと考えて心が動く方へ進んでいけば、結果はついてくるんだと思えた。

自分が何気なくやってきたこと、出会ってきた人、努力したこと。

それらが全て今のわたしに繋がってるし、誰かの人生に少しでも影響を与えていたんだなと思ったら、人生って悪くないじゃんって思えてきた。

今、目の前になんのメリットがなくてもいい。

それが、いつかどこかで、何かに繋がるかもしれないし、繋がらないかもしれない。

だけど、その意味のないことも含めて、それが人生なんだよなって思う今日この頃であった。

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