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2018.11.17日記「オタクの人達と渋谷の町を歩く」

朝:なし

昼:なし

夜:二郎系ラーメン

昼頃に起き、ぼーっとしながらyoutubeとかでパワプロの動画とかを観る。今日は高度な勉強をする施設でよく遊んでいたオタクの友人二人と会う約束をしていたので、昼過ぎくらいから渋谷へ向かった。

電車の中で手持ちぶさただったので、二話くらいまで観て放置していたゾンビランドサガの続きを観た。相も変わらず面白い。六話くらいまで観て、なんかシリアス展開になってきたなぁと思ったところで渋谷に着く。続きが気になりながらも待ち合わせ場所に向かう。

渋谷に溶け込むマカロンちゃん。(自著「マカロン大好きな女の子がどうにかこうにか千年生き続けるお話。」の主人公)

そんな感じでマカロンちゃんを渋谷の街に溶け込ませていたらオタクの友達が到着する。高度な勉強をする施設でよく遊んでいた頃より若干老け込んだ二人を見て懐かしい気持ちになる。近況とかを話しながら渋谷凜に向かう。

友達の一人は将来東京で行われる大規模イベントに関するお仕事をしているのだが「もうあのイベントの失敗とか成功とかどうでもいい。家に帰りたい。もしくは全てを捨てて孤島とかに転勤したい」みたいなことを言っていたのが印象的だった。2020年の煌びやかな光景は人間の犠牲の上に成り立つのだ。

凜でニンニクがドカドカ乗っかったラーメンを食べる。食べながらみなで今年初めの仮想通貨バブルに思いを馳せる。

「あの時はなぁ、今年の確定申告どうしようかって考えてたんだよぉ」

「お前らに言えない額の日本円が藻屑と消えた」

「あの頃に戻って200万円の頃にビットコインを売りてぇ」

「仕事辞めかけたけど、今思えば辞めなくて良かった……」

怨嗟の声が渋谷の凜に木霊する。控えめに言って地獄だった。俺は、俺達はあの時仮想通貨に殺されたのだ。

その後、ファミレスでサングリアを飲みながら昔話に花を咲かす。高度な勉強をする施設にいたあの頃に戻りたいとは特に思わないけど、あの頃の友達と話すのは楽しい。残念ながら皆あまりアニメなどを観なくなったり、結婚して落ち着いてしまったりしているので、あの頃のように今期のアニメで盛り上がることも少なくなってきた。

少しずつ普通になっていく人達を眺めるにつれて、果たして私はあちら側に行けるのかと言う気持ちに駆られる。そもそも普通の人生を送りたくないという感情に未だに取り憑かれている私が救われる日は来るのだろうか。

当時はよく夜通し飲んでいたりもしたけれども、この日は眠くなったという大人の感情から夜10時くらいには解散する。今度また高度な勉強をする施設の近くのラーメン屋さんに行こうな、と約束をして別れる。よく分からない郷愁感に駆られ、その日は寝るまであの頃のようにずーっと今期のアニメを観ていた。

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