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拝啓 「僧侶です。」 と言えなかったわたしへ

1年前のわたしへ、リスペクトを込めて。

ちょうど1年前、ものすごくたくさんの感情をまとって生きていましたね。
やるせなさ、悲しさ、惨めさ、憤り、嫉妬、諦め…。
よく生きていてくれたと思っています。
よく耐えました、ありがとう。

自分への怒りと、誰かへの怒りを抱えて、それでも気丈に振る舞っていていたあの時のあなたはとても強かったけど、とても脆かった気がします。
だけど、一番人間らしかったとも思っています。


ー色んなものにお別れをしよう。
物わかりのいい、いい子を演じていた自分と。
相手に合わせにいってしまう自分と。
やるせない過去と。


あなたの決めた覚悟は、あなたの人生を大きく変えます。
日々生きていると何も変わっていない気がして焦る。
だけど1年前のわたしを知るわたしは、人との出会いの中で…紡いでいく関係の中で…確実に変化していくあなたを見ています。


ー唐溪悦子といいます。僧侶です。
僧侶として生きていくことに自信を持てず、ずっと避けてきたワード。
伝えようとも思わなかった“わたし”を今は表現できています

自信はまだまだ持てないし、認められないところも多いけど「表現する」からその先が見えてくる。一歩踏み出すことで道は2本にも3本にもなる。
踏み出すリスクを考えると怖いけど、泥臭い人間らしい感情や傷の中にしか見つけられないものもある。
リスク回避するよりも誰かがひろってくれた、見つけてくれた“わたしの価値”を丁寧に受け取って、自分なりに表現していけたらいいなと今のわたしは思っています。

僧侶であるわたしを肯定していくために


来年のわたしは今のわたしになにを想うんだろう。
どんな言葉を贈るんだろう。
考えても分からないから、今ここにあるということを愛そう。

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