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対人関係が苦手なら、まず「3つの視点」を意識することが改善への糸口となる

19世紀生まれのユダヤ系オーストリア人心理学者アルフレッド・アドラーは、

「すべての悩みは対人関係の悩みである」と言っています。


「職場で全然なじめなくて仕事が楽しくないよ〜」

なんて人いませんか?


仕事でも何かのコミュニティにおいてもストレスを感じる時はいつも

人間関係であるなぁということなのですが、ではその悩みはどのようにすれば

解消されるのか?をこの記事では紹介していきます。


筆者紹介

対人関係を楽にする日常心理学を発信中
育成が趣味で、出会ったメンティー 500人以上
6歳の娘と楽しく成長中



この記事は、こんな方におすすめ


口下手でコミュ障なのを直したい人
人間関係が苦手で仕事を楽しめない人
対人関係が怖く自信がもてない人



対人関係を克服するために、

会話術やコミュニケーション術といったものが多くありますが、

結論を言うと、根本は人との距離感がつかめないことが原因です。


正直な話、

ネットには対人関係の克服方法といって

「挨拶をがんばろう」とか「報連相をしましょう」とか

「自分のできる範囲でがんばりましょう」みたいなものしかありません。


「それができれば苦労しないんじゃ〜!!」って思いませんか?

人との距離感がつかめないのに上手な会話術を会得したり、

苦手なコミュニケーションをむりやり取ることは解決にはなりません。


そもそもコミュニケーションを会話でのやりとりだけだと勘違いしている人が

たくさんいます。


コミュニケーションとは会話のやりとりだけではなく、

相手のことを思いやる気持ちを考えることから始まります



今回紹介する「3つの視点」は、対人関係において必要な「距離感」の取り方を

どのように鍛えていけば良いのか?を解説していきます。


これはもともと対人関係が嫌いな僕の体験談による実践結果ですので

かなり信憑性は高いと思います。


最後まで読むことで、あなたが「対人関係の怖さ」から抜け出し

ストレスなく仕事ができたり、日常を楽しむことができるようになれば幸いです。


対人関係が苦手なら、まず「3つの視点」を意識することが改善への糸口となる

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「対人関係とは見えない距離を測るもの」と僕は考えます。

「見えない距離をどうやって測れば良いの〜?」

こんな風に思った人もいるかもですね?


人と人は、見えない距離で言葉のキャッチボールを続けています。


球技をしたことがある人ならわかりやすいと思いますが、

キャッチボールの基本って

相手が取りやすい球を取りやすいところへ投げるものですよね?


会話のすべてはこれに置き換えられ、

自分よがりな球は相手が取るのに苦労しますし、

誰もいないところへ投げているかもしれません。


よくアサーショントレーニングと呼ばれる会話術が紹介されていますが、

そもそもこれはテクニック的なものなので中級から上級コミュニケーション術です。


大切なことは、

投げる相手はどんな人でどんな球を受けられるか?

を知ることです。


次に3つの視点について紹介します。


相手は何に興味があり、何が得意なのか?を見つける視点

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対人関係が苦手な人ほど他人に興味がなく

自分のネガティブな部分しか見ていません。


他人を好きか嫌いか?はコミュニケーションに関係なく、

他人をよく見ているか見ていないか?が

コミュニケーションには重要なんですよね。


そこで、対人コミュニケーションをうまくする最強の方法は、

「他人の好き嫌いを把握しておくこと」です。


距離感がつかめない人は、自分の思いつきで自分のしたいことをしてしまい

「空気読めねぇなコイツ」と思われてしまいます。


(空気が変だな?)と気づいた時には、空気読まない人認定されてしまうので

信用を取り戻すのに苦労してしまうのですね。


「あの人空気読めないなって陰で言われてるかも〜」

とならないためにも、他人の好き嫌いを把握して行動すること

とても重要なコミュニケーション能力なのです。


自分のフィールドと相手のフィールドが交わるところ(価値観)を見つける視点

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人には人の価値観が存在し、許せるポイントと許せないポイントが存在します。


この共通するポイントをいかに公共の場で多く出せるか?が

他人の信用であったり「この人空気読めるな」に繋がっていきます。


もちろんいろんな価値観があるので、モラルに欠ける人もいますし

自分が他人のモラル違反に引っかかる場合もあります。


「何も気にしない人やめちゃくちゃ細かい人いるもんね〜」

と、いろんな人がいるので難しいですよね?


大人の人は大抵の場合受け流す能力があるので、

「まぁ、いちいち言うまでもないか、、」と思ってくれますが

繰り返しされてしまうと「言うまでもないけどイライラするな」と思われることになるのです。


他人の価値観は簡単にはわかりませんが、日常的な会話の中にヒントはあります。


例えば、

目の前でタバコを捨てる人や大きな声で話す人を嫌ったり、

さりげない優しさに喜びを感じるタイプなのか?


細かいことを言われるのが嫌いだったり、

頼られることに喜びを感じたりするタイプなのか?


これらは仕事の中では気づけないこともあるので、人の本音を聞きたい時は

雑談に注意深く耳をかたむけてみましょう



雑談をただの雑談で終わらせるのではなく、この人はどんなことに喜び

どんなことに怒る感情を出すのだろう?と注意深く聞くことで

自分と他人の価値観が共通する部分が見えてくるものなんですよね。


自分の個性や特技は、誰が喜んでくれるかを考える視点

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自分には何の個性や特技があるのか?

これを聞かれてすぐに答えられる人は少ないでしょう。


つまりこれを意識しているだけで、普通の人より特技があると言えます。


コミュニケーションが苦手な人は常にネガティブ思考なので、

「自分なんて、、、」と思いながらも承認欲求が強い傾向があります。


人前にしゃしゃり出るのが苦手なのは別に悪くもないですが、

自分を無個性であったり無得意だと思うことはやめましょう。


人の得意なんて少し他人よりできるレベルで得意と言ってOKなんですよ。


周りに〇〇が得意と言っている人がオリンピッククラスですか?

〇〇が自慢と言っている人は世界何位ですか?

本当にすごい人はまれにいますが、ほとんどが地域や社内レベルのはずです。

特技や得意はそのレベルで十分なんですよね。


「特技ってテレビで紹介されるぐらいじゃないとダメだと思ってました〜」

こんな考えの人がたくさんいるのではないでしょうか?


なので、あなたの得意なものは何ですか?と言われた時は、

「あなたが好きな作業」であったり、「人より注意深く見られるもの」

答えられるようにしましょう。


それを自分で意識できた時にそれは個性や特技となり、

人に喜ばれる存在となるんです。

他人に喜ばれる行動を取れば、他人に好かれることは自然な流れです。


人との距離感は自分の個性や特技を知ることでも測ることができるんですよね。


対人関係が苦手な人は、空気の流れを意識しよう

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対人関係は見えない距離を見えない空気感で測り、

およその流れで進んでいきます。


「そんな見えない流れをつかむなんてむりだよ〜」

こんな声が聞こえてきそうですね。


この流れが見えないと思う人は、

常に周りに流されているので流れが見えないのです。


空気の流れというのは誰かが動くことで生まれます。

つまり空気を読めなかったり相手との距離感がわからないのは、

相手に興味を持たない状態で相手が動いた時、

場の空気が動いてたことに気づけなかったからです。


では、どうすれば空気の流れをつかむことができるのでしょうか?


空気の流れは、誰かが動くことで動きます。

あたりまえ過ぎるので例を紹介しますね。


例えば、

誰かが「からあげ食いてぇ〜」って言えば

他の人も「からあげの話題か食べ物の話題なんだな」と気づきます


これが空気の流れです。


ここで「この書類間違えてますよ?」と言うと、

「空気読めねぇなこいつ、、、」となるのはわかるでしょうか?


もちろん書類の間違いが緊急であれば、

その空気を変えるために発言することは大切です。


ですが、「あそこのから揚げ美味しいですよね〜、、」と話題に乗って、

話が落ち着いた時に「この書類間違えてますよ」と言っても

遅くはないと思います。


これが空気の流れと空気を読む行動です。


「そんな話題に乗るスキルなんてないよ〜」

といった人もいるかと思いますので、

次の項目では空気を読まなくて良いお話をしますね。


自分のスキルがその場の空気を作れないなら、環境を変えましょう

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仕事場で他人の顔色をうかがったりせずとも評価される職場は、

あなたのスキルを必要としているので、ムリに空気を作る必要もありません。


あなたのスキルはその場所であなたしかできないことでしょうか?


もし誰でもできることであれば、あなたは空気の流れを知る必要があり

それを読もうと思わないのであれば環境を変えることが両者のためにもなります。


空気を読まなくてもスキルがあれば問題ない仕事はたくさんあります。


空気を読まなくてもストレスに感じなければ良いのですが、

もしストレスに感じることがあるのなら自分に合ったスキルを活かせる環境へ

身を移すことも方法だと思いますよ。



少し厳しいことを言いましたが、あくまで適材適所で働くことで

お互いが楽だということですね。


もし今後も同じ場所にとどまって

周りの空気を読もうと思う気持ちがあるのであれば、

次に紹介する「観察力を高める行動」をこれから少しずつ意識してみてくださいね。


観察力を高めることが全ての基本となる

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対人関係において大切なことは他人を観察することが大切です。


観察する→好き嫌いがわかる→他人が嫌なことをしない→適切な距離感が生まれる


観察力はすぐに身につくものではないので、日々の意識が大切です。


観察力を高めることで人の好き嫌いがわかり、

人の心理がわかり、人の行動がわかります。


つまり人の心の中を読み取ることが数%でもできれば、距離の取り方はそんなに

むずかしいものではないんですよね。


少しでも相手の好きなことや嫌いなことを観察し、

「相手が嫌なことをしない、相手が喜ぶ行動をする」という単純なことが

対人関係での距離感をつかむ最大の方法なのです。


対人関係が苦手なら、まず「3つの視点」を意識することが改善への糸口となる まとめ

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では今回のおさらいです。


人との距離感を測るためには、自分の性格と関係なく他人を観察し

好きなことや嫌いなことを把握することから始まります。



①観察する→好き嫌いがわかる→他人が嫌なことをしない→適切な距離感が生まれる

②アサーションやコミュニケーションスキルは、観察力を高めてから学ぶことで

本当の効果を発揮する

③他人の好き嫌いを把握して、自分が取るその行動はそれに当てはまるかを考える


④他人と価値観が交わる場所を見つけて、公共の場ではなるべく外れない行動をする


⑤人の価値観は日常の雑談の中にヒントがある


⑥自分を無個性だと思わず、好きなことを得意と言い切ってOK


⑦自分のペースで話を切り出さず、周りのペースに合わせて自分の話を切り出す


⑧誰かが話をしている時はジャマせず、話が落ち着いたら話しだすことが空気の流れをつかむ


⑨日々の観察が自分の環境をストレスフリーな環境へと変える



今回は主に仕事場での環境をモデルに書いていましたが、

対人関係とは生活のコミュニティや家族関係や育児にもあてはまります。


「観察力」を高めることで自分の時間を生み出したり、

ストレスの少ない環境に変化しますので

対人関係に悩んでいる人はまず、小手先のテクニックを覚える前に

相手をよく観察し、相手が喜ぶ行動を見極めることから始めてみてくださいね。


最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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