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匠の言葉たち: トラガラの私設note図書館

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小さな図書館や書店に暮らしたいと夢見る少年でした。このマガジンは、そんな原点から運営しています。 読んで良かった、学んだ、みんな読んで! というnoteを収録しています。 私…
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#哲学

『匠の言葉たち: トラガラの私設note図書館』マガジン開始のお知らせ、Leonard AI日記と、SNSの文法のこと

『匠の言葉たち: トラガラの私設note図書館』マガジン開始のお知らせ、Leonard AI日記と、SNSの文法のこと

幼稚園に上がる前の記憶は断片的ですが、当時はすごく背の高い本棚に思えた図書館も、実際はマンションのそばにある小さな分館でした。母に連れられて行くその場所は、やけに静かで時間の流れが違う。異世界でした。

30代になって懐かしくなり再訪すると、記憶とはずいぶん違っていました。おそらく配置や本棚自体は大きく変わっていない。私が物理的に大きくなったのだけど、図書館が縮んだように見えました。

こうして自

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サイトマップ的ななにか

サイトマップ的ななにか

 こんにちわ。Guttiグッチです。noteをはじめてあと少しで1年が経とうとしています。記事の方もいろいろとたまってきましたので、サイトマップ的なものを作ろうと思いました。

 いぜんにも自己紹介はさせて頂いているので重複する部分もありますが、自分自身も整理できればと思いますので、私のサイトの記事構成みたいなものを案内できればと思います。

 プロフィールはこちらになります。

 

 私のサイ

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創作をする心構えについて② 長野の青木湖に行ったこと

創作をする心構えについて② 長野の青木湖に行ったこと

 前回書いたやつを見返してみたら、怪しいセミナーっぽい人みたいになっちゃったな、と反省しました。伝えたい一心だったんですが、説明しすぎちゃったというか、必死過ぎる感じが出てしまった気がする。(※お金とるつもりないよ!)
 他の人のブログを見てる感じ、もっと気楽に書いてもよさそうだなと思ったのでそうします。

 前回は千葉雅也の「センスの哲学」をとりあげましたが、私はどちらかと言うと、柳宗義とかの東

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雨を降らせているのは何?

雨を降らせているのは何?

これは僕が尊敬する師が
教えてくれたエピソードです。

その方はカトリックの神父さん。
なので、
以降「神父さん」と呼びます。





ある寒い冬の日、神父さんが
幼稚園に訪問し、
子どもたちに講話をされたそうです。

講話というよりも
子どもとのふれあいの中で、
質問(や野次)に答えながら
楽しくいろんな話をされていたようでした。

あれこれ話をする中で、
年長さんでしょうか。
ある子ど

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「辞めたい」って思う程「楽しい仕事」と思える訳

「辞めたい」って思う程「楽しい仕事」と思える訳

皆さんは、楽しくお仕事していますか?
まぁ、仕事なんでね辛くてきついこともあるのが当然ですよね。

それでも、再度お聞きしますが楽しく仕事をしていますか?

今から書く内容は、50歳を過ぎた人間だから感じることが出来たりそんな振る舞いが出来るって部分のあると自らも理解したうえで、自分の仕事を振り返りつつ考え見ます。

はじめに学校を卒業してから、私の仕事歴はあと数年で40年になります。
昭和の時代

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世界の見方と数字の力

世界の見方と数字の力


世界の見方と数字の力子供の頃、りんごが1つ、みかんが2つといった簡単な数の概念でさえ、どこか納得がいかないことがありました。

確かに「りんご1個」という表現はわかりやすいし、それを使って合計を計算することもできます。

けれども、もしその「1つのりんご」が複数の細胞から成り立っているのだとしたらなぜそれを「1つ」と数えることができるのか、という疑問がずっと頭の片隅にありました。

人間が現実を

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人はなぜ「座る」のか? 椅子と景色のはざまで

人はなぜ「座る」のか? 椅子と景色のはざまで

 オーギュスト・ロダンの彫刻『考える人』は座っている。座りながら考えている。私が好きな哲学者、スピノザの晩年の住処、ハーグにある彼の銅像も座っている。頬杖をついて、思索に耽っているように見える。

 私もまた、この記事を書きながら座っている。仕事も基本はリモートで、PCでの作業なので、一日中座っているということもある。下手したら、家から半径数百メートルの範囲でしか移動していないということもあり、座

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「わからない」の救い

「わからない」の救い

「わかる」に囲まれている。わかりたいと渇望し、わからなければと生き急ぐ。「わかる」はつるつるしていて抵抗がない。だから空回りする。

ビジネスで「わからない」は決まって悪者である。

相手の質問に「わかりません」と答えるのは、交渉決裂や信頼失墜への一歩になる。わからなくても「現時点ではわかりかねます」「確認します」と返事をする。「わからない」をそのままにしておくことは許されていない。あらゆるリソー

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「包む」美学と「紙」に宿る心 日本文化とその精神についての雑考

「包む」美学と「紙」に宿る心 日本文化とその精神についての雑考

 日本人は「包む」ことが好きだ。贈り物を包む、食べ物を包む、お金を包む、本を包む、骨壺を包むなど、日常に「包む」が溢れている。あまりにも当たり前のものとして受け止めているせいで、気にもとめていなかったのだが、ある時、義母が娘に小遣いを渡す時、ティッシュペーパーでお金を包んでいるのを見て、「包む」というその行為自体が気になりだし、止まらなくなった。

 そういった光景は昔はよく見た。お正月、お金をお

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「絵心のなさ」についての考察

「絵心のなさ」についての考察

みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・書評家・エッセイスト として、
自らを定義しています。

私には絵心がない

…というのは、ことあるごとに
嫌というほど実感してきたし、
過去には note でも書いたこともある。

ちょっとやそっとで
矯正できそうな気がしないし、
人生における優先度も
それほど高くないものだから
改善することは半ば諦めている。

だが、せめて
「何故こん

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自殺をしてはいけない理由。

自殺をしてはいけない理由。

「本当に死にたいと思っていますか?」

「死にたいと勘違いしていませんか?」

生まれた時に
自殺したい人間などいない

自殺したいという
動物もいない

それが、いつの日か、自殺を考えるようになる。

大きな勘違いをして、自殺を考えるようになる。

自殺してはいけない理由は、
「本当は死にたいと思っていないから。」

もし、本当に死にたいと思っているのなら、自殺をしたらいい。

心の底から
死に

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掃除という魔法

掃除という魔法

今日は、掃除にまつわる話で、
掃除の効果。
についてです。

掃除は、見た目が奇麗になるだけではなくて。
人生という時間を輝かせることにもなる。
という話。

掃除の印象と言えば、
面倒くさい。
また後でやろう。
どうせ誰も見ないから。
という風に、ついついおろそかにしてしまいがちなのですが。

それは、掃除の本当の効果を知っていないから。
今日、掃除の効果について、理解して。
今後の生活に取り入

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「スピノザ哲学」への誘い 

「スピノザ哲学」への誘い 



 こんにちは。Guttiです。本日は、私が愛してやまない哲学者、スピノザについて、少しライトな感じで紹介していきたいと思います。いつも私の記事を読んでくださる方は、またスピノザかと、どうか思わないでくださいね(笑)

 私が「哲学」について書けるネタといえば、これくらいしかないためです。研究者でも専門家でもなんでもありませんが、好きすぎるあまり、蔵書がスピノザ関連で埋め尽くされているくらいです

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