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#エッセイ部門
『匠の言葉たち: トラガラの私設note図書館』マガジン開始のお知らせ、Leonard AI日記と、SNSの文法のこと
幼稚園に上がる前の記憶は断片的ですが、当時はすごく背の高い本棚に思えた図書館も、実際はマンションのそばにある小さな分館でした。母に連れられて行くその場所は、やけに静かで時間の流れが違う。異世界でした。
30代になって懐かしくなり再訪すると、記憶とはずいぶん違っていました。おそらく配置や本棚自体は大きく変わっていない。私が物理的に大きくなったのだけど、図書館が縮んだように見えました。
こうして自
小学生の時の『将来の夢』作文、517社で働いても実現せず
小学4年生の時に、国語の授業で『将来の夢』という作文を書いて、発表したことがあった。
私は早生まれ。
しかも3月下旬生まれなので、4月生まれの子とは発育に丸1年の差がある。この成長の差は、大きなハンデだった。
運動神経はカスだと言われ、家庭科や工作は下手くそ。
美術と国語・算数・理科・社会は、頑張って"中"の成績を維持していた。
そんなわけで、生徒や先生から典型的な『出来ない子』レッテルを貼ら
【体重17㎏の私】精神科入院1年を経て得た「辞めて幸せになった4つのこと」と飽食の時代に『餓死』しかけた過去~ASD+精神疾患と診断されるまで~
#創作大賞2024 #エッセイ部門
これまでの様子は上記記事から↑(下の記事は中学時代のトラブルを語っているが、小学生の時も同じようなことがあったのでご参考までに)
完璧主義だった私
なんとなく生きづらさや体調不良を抱えつつも環境や人間関係に恵まれていたお陰で、他の人と同じような生活を送ってきた私の小学校時代。
真面目で穏やかで誰にでも分け隔てなく優しい。
成績も良く、正義感も強くいじめの
おままごとの家出と父の不倫相手。
25歳のとき、うつとパニック障害になって新卒で入った会社を辞めた。それと同時に、家にいることがしんどくなった。母の「元気になってほしい」という要望に応えられるほど私にはエネルギーが残っていなかった。
どこか、遠くへ行きたい。
誰も私のことを知らないところへ。
無職なのでお金に余裕はない。貧乏旅行をするか、ウィークリーマンションでも借りるか。予算を頭に入れながら、候補地をネットで調べるだけでクラ
ずっと、言葉を追いかけてる
机の中のどこを探しても、ハサミが見つかりませんでした。
図工の時間。紙粘土に色んな物をくっつけて動物を作るそうです。隣の席のコは、さっそく持ってきた毛糸をチョキチョキ切り始めています。
──きれいな色の毛糸、たくさんくっつけたら素敵な毛皮になるなあ。
机の引き出しを引っ張り出すけど、やっぱりありません。お道具袋を開けてみます。ありません。
──私も切りたいなあ。きのう、おかあさんとじゅんびした折
おっちゃんと中学生が麻婆ナスを食べていたら家族になった話
11年前の夏。私と息子が暮らしていた築30年の木造アパート2階の部屋は、その日の夕方も昼間の熱を逃さずしっかり溜め込んで、床まで熱くなっていた。
「家の中の方が暑いやん!」
大きめの独り言が出た。仕事から帰ってきた私は、ドサっと雑に買い物袋をテーブルに置いた。
「アイス買うてきた?」
私の機嫌などお構いなしに、袋のなかを探り、アイスクリームを探す息子。8年前、離婚したばかりの頃毎晩泣いてい