マガジンのカバー画像

匠の言葉たち: トラガラの私設note図書館

538
小さな図書館や書店に暮らしたいと夢見る少年でした。このマガジンは、そんな原点から運営しています。 読んで良かった、学んだ、みんな読んで! というnoteを収録しています。 私…
運営しているクリエイター

#読書

『匠の言葉たち: トラガラの私設note図書館』マガジン開始のお知らせ、Leonard AI日記と、SNSの文法のこと

『匠の言葉たち: トラガラの私設note図書館』マガジン開始のお知らせ、Leonard AI日記と、SNSの文法のこと

幼稚園に上がる前の記憶は断片的ですが、当時はすごく背の高い本棚に思えた図書館も、実際はマンションのそばにある小さな分館でした。母に連れられて行くその場所は、やけに静かで時間の流れが違う。異世界でした。

30代になって懐かしくなり再訪すると、記憶とはずいぶん違っていました。おそらく配置や本棚自体は大きく変わっていない。私が物理的に大きくなったのだけど、図書館が縮んだように見えました。

こうして自

もっとみる
サイトマップ的ななにか

サイトマップ的ななにか

 こんにちわ。Guttiグッチです。noteをはじめてあと少しで1年が経とうとしています。記事の方もいろいろとたまってきましたので、サイトマップ的なものを作ろうと思いました。

 いぜんにも自己紹介はさせて頂いているので重複する部分もありますが、自分自身も整理できればと思いますので、私のサイトの記事構成みたいなものを案内できればと思います。

 プロフィールはこちらになります。

 

 私のサイ

もっとみる
嫉妬に囚われるよりも読者を第一に考えてnoteを楽しく書こう💖

嫉妬に囚われるよりも読者を第一に考えてnoteを楽しく書こう💖

多くの方に読まれるnoteを目指すメンバーシップ『note大学』を運営してます!

「他人の記事が気にいらないので批判記事を書いても良いですか?💦」と悩み相談を受けましたので記事にしています。

noteには多くの意見が溢れていますが、それを一つ一つ気にしていると消耗してしまうだけです💦。日常生活でも、他人の成功や注目を浴びる姿を目にすることがありますが、嫉妬の感情に囚われてしまうと、つい批判

もっとみる
「明日天気になあれ」は、なぜ「晴れになあれ」ではないのか? 

「明日天気になあれ」は、なぜ「晴れになあれ」ではないのか? 

 小学生の頃、家までの帰り道。「あーした てんきに なーれ」と言いながら靴とばしをして明日の天気を占うという遊びをやっていた記憶がある。足で放り投げた靴が地面に着地して、表向きになったら「晴れ」、裏向きになったら「雨」、横向きになったら「くもり」といった具合になる。

 みなで一斉にやり出すので、占いの結果はバラバラだ。しまいには、誰がいちばん遠くに飛ばせるかというゲームにすりかわっていて、調子に

もっとみる
北国からきて南の島へ

北国からきて南の島へ

個人ブログより転載

エッセイストの伊藤七日さんの沖縄移住記である『果報をさがして』を読んだ。果報には「かふー」とルビが振ってある。ウチナーグチでは幸せを意味するのだそうだ。

浮島通りにあるブンコノブンコに立ち寄ったとき、その青い表紙が気になって手に取った。
それにしても、何年も書架に置かれて褪せたような味の写真だ。スタッフが「昨日入荷したばっかりなんですよ」と言っていたので、これは多分、狙って

もっとみる
「時間革命 1秒もムダに生きるな」堀江貴文

「時間革命 1秒もムダに生きるな」堀江貴文

堀江さんの考え方はシンプルに
「他人に遣う時間を減らし、自分に遣う時間に充てる」
決して他人を蔑ろにするわけではない。

▪︎時間は「自分時間」と「他人時間」この2つに分けられる。

◯「自分時間」
・好きな仕事
・趣味
・気の合う仲間と過ごす時間

◯「他人時間」
・やらされている仕事
・通勤
・気を遣う人と過ごす

他人時間を削り、自分時間を生きることが重要。

▪︎恨みや妬みも他人時間であり

もっとみる
人はなぜ「座る」のか? 椅子と景色のはざまで

人はなぜ「座る」のか? 椅子と景色のはざまで

 オーギュスト・ロダンの彫刻『考える人』は座っている。座りながら考えている。私が好きな哲学者、スピノザの晩年の住処、ハーグにある彼の銅像も座っている。頬杖をついて、思索に耽っているように見える。

 私もまた、この記事を書きながら座っている。仕事も基本はリモートで、PCでの作業なので、一日中座っているということもある。下手したら、家から半径数百メートルの範囲でしか移動していないということもあり、座

もっとみる
「紙の本 VS 電子書籍」論争と、読む姿勢の関係性

「紙の本 VS 電子書籍」論争と、読む姿勢の関係性

結論。ゴロゴロしながら読みたいなら電子書籍一択じゃね?

「紙の本 VS 電子書籍」ってどちらも良し悪しがあると思うのですが、今なお紙の本しか売ってない場合があることも考えると、そもそも全部KindleやKoboのような電子書籍で読もうとするのは無理がありますよね?

とは言うものの、そこそこ読書好きな私のような人間になると、どう言う時に紙の本を買い、また別にどのような場合に電子書籍を買うのか、線

もっとみる
「包む」美学と「紙」に宿る心 日本文化とその精神についての雑考

「包む」美学と「紙」に宿る心 日本文化とその精神についての雑考

 日本人は「包む」ことが好きだ。贈り物を包む、食べ物を包む、お金を包む、本を包む、骨壺を包むなど、日常に「包む」が溢れている。あまりにも当たり前のものとして受け止めているせいで、気にもとめていなかったのだが、ある時、義母が娘に小遣いを渡す時、ティッシュペーパーでお金を包んでいるのを見て、「包む」というその行為自体が気になりだし、止まらなくなった。

 そういった光景は昔はよく見た。お正月、お金をお

もっとみる
吉本ばなな『TUGUMI』を久しぶりに読んだら、30年前とは違う風景と自分が見えた

吉本ばなな『TUGUMI』を久しぶりに読んだら、30年前とは違う風景と自分が見えた

「好きな小説家は?」と聞かれたら、
「吉本ばななさん」と答えてきた。

noteのアカウントを作ったきっかけが、「ばななさんのエッセイ読みたい」だったくらい、ばななさんが好きだ。

私がばななさんの言葉に初めて触れたのは、小説『キッチン』。調べてみたら、1988年1月30日刊行。当時私は大学生だった。読書好きの叔母が早速買って読み、母が借りて読んでいた。

「私はようわからん」と読み終えた母は言っ

もっとみる
20年半ぶりの中つ国

20年半ぶりの中つ国

先日、正装して、一人で、ロードオブザリングを観に行ってきました。
というわけで、本日のnoteはつらつら覚え書きをば。

トップ画にもあるこのネックレスは元友人が作ってくれたやつ。苦々しい思いはあれど、物には関係……あるけどないよね、気に入っているからいいのだ。She was my friend.ってビルボも言ってる。(言ってない)
ホビットの映画のラストで、He was~.って言ってたの、泣けま

もっとみる
ル=ボン『群集心理』からヒトラー『我が闘争』の元ネタを探す

ル=ボン『群集心理』からヒトラー『我が闘争』の元ネタを探す

 大衆はなぜ簡単にデマに踊らされ、扇動されるのか。1895年に発行され、社会心理学の古典として名高い書物が『群集心理』です。

 著者のギュスターヴ・ル=ボン(1841~1931)はフランス人で、医学・物理学・人類学・社会学など広範な識見を有する学者でした。

 ル=ボンは『群集心理』の中で、群集の様々な性質を指摘しています。

・群衆は衝動的で、動揺しやすい性格を持っている
・群衆には論理的な思

もっとみる
「スピノザ哲学」への誘い 

「スピノザ哲学」への誘い 



 こんにちは。Guttiです。本日は、私が愛してやまない哲学者、スピノザについて、少しライトな感じで紹介していきたいと思います。いつも私の記事を読んでくださる方は、またスピノザかと、どうか思わないでくださいね(笑)

 私が「哲学」について書けるネタといえば、これくらいしかないためです。研究者でも専門家でもなんでもありませんが、好きすぎるあまり、蔵書がスピノザ関連で埋め尽くされているくらいです

もっとみる
村上春樹を読んでみたいと思っている人へのお薦め本

村上春樹を読んでみたいと思っている人へのお薦め本

 Start with

 村上春樹さんの新刊が出版されると聞くと、やっぱり楽しみな気持ちになります。

 自分は、14の長編作品と10の短編集を読破しているので、それなりの村上春樹ファンだとは思っているのですが、ノンフィクションや紀行文は読んでないし、新作を買うために並んだりすることはない....程度の普通のファンの立場です。

 押しも押されぬベストセラー作家の村上春樹さんですが、ファンの自

もっとみる