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匠の言葉たち: トラガラの私設note図書館

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小さな図書館や書店に暮らしたいと夢見る少年でした。このマガジンは、そんな原点から運営しています。 読んで良かった、学んだ、みんな読んで! というnoteを収録しています。 私…
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2023年11月の記事一覧

牛と父と私と : インタビュー

「長野県で、お祖父さんが牛と働いたのは知っています。農地はどのくらいの広さでしたか?」

「畑3枚、田んぼは大人1人と子供3人がギリギリ食べられる程度。果物も野菜も、父が器用に育てたけど、収穫量や面積を数字では把握していません」

「まだ、小学生でしたね、もっと幼い頃もありますね。牛は、お祖父ちゃんとどう働きましたか?」

「田んぼの畝を耕す。耕運機が普及する前は、牛が耕したの。牛が引く前は、万能

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【読書記録】撃鉄を起こして、ばん

【読書記録】撃鉄を起こして、ばん

 朝日新聞記者、近藤康太郎氏の著書「三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾」からの抜粋である。
 良著だった。以降高倉はこれをバイブルよろしく参照し続けるだろう。

 この本を手に取ったきっかけは単純、文章が上手くなりたかったからだ。
 noteで偶然見かけた、「最初の一行で殴りにくるようなエッセイじゃないと読む気がしないんだよな」という何処かの誰かの呟きが、高倉のエッセイに向けられた一言のよう

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【#一日一題 木曜更新】    10代の「きもい」を紐解く

【#一日一題 木曜更新】 10代の「きもい」を紐解く

山陽新聞の「一日一題」が大好きな岡山在住の人間が、勝手に自分の「一日一題」を新聞と同様800字程度で書き、週に1度木曜日に更新します。 

 ジュディ・オングさんの「魅せられて」を聞き、10代のむすめが「やばい。きもいじゃん」と大笑いしていた。

女は海
好きな男の腕の中でも
違う男の夢を見る
Uh… Ah…Uh…Ah…
私の中でお眠りなさい

 何がきもいのと聞いてみると「だって、他の人『でも』

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