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匠の言葉たち: トラガラの私設note図書館

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小さな図書館や書店に暮らしたいと夢見る少年でした。このマガジンは、そんな原点から運営しています。 読んで良かった、学んだ、みんな読んで! というnoteを収録しています。 私…
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2022年1月の記事一覧

弱点は仕事になる!?吃音症克服で3000人規模のMCになるまで

弱点は仕事になる!?吃音症克服で3000人規模のMCになるまで

吃音症が発症してから人前で話せるようになるまでにかかった年数

約25年

舞台や映像で役者として活動をした僕は、いつも吃音と向き合いながらの生活をしていました。

どうもおくあつです。

アクロバットを活かしたサーカスパフォーマーとして活動しています。その傍ら3000人規模のお客様の前でお喋りをするMCをしています。

実は僕、先に話した通り30歳くらいまで吃音症の症状に苦しめられ喋ることはおろ

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「SNSに詳しい」が面白かったので、自分のテレビ出演の「肩書き迷子」の歴史をまとめてみました。

「SNSに詳しい」が面白かったので、自分のテレビ出演の「肩書き迷子」の歴史をまとめてみました。

去年は、11月にNHKのあさイチに、「SNSに詳しい」という肩書きで出演させて頂いたのが、個人的にも一番ツボに入った経験だったのですが。
私の肩書きが「ブロガー」なので、一般視聴者の方には伝わらないというのが、結構毎回テレビ局の方からすると問題みたいなんですよね。

実は過去にも何度も繰り返されている出来事だったので、この機会に過去のテレビ出演の際の「肩書き迷子」の歴史を年末に振り返ってみました。

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【詩】ひみこ、ひめみこ、ひなたのこ

【詩】ひみこ、ひめみこ、ひなたのこ

坂をてこてこ下りて来る
山がべろんと垂れたべろ
熊と遊んで下りて来る
ころころ坂を帰り来る
手毬なくして戻り来る
ひみこひめみこひなたのこ

熊を騙して下りて来る
熊をしばって逃げて来る
てんてんてまり、追いかけて
洞に入った。蓋された。
熊に姦られて下りて来る
熊を悲しみ下りて来る

峪を鴉が騒がしい
あの白い花、摘んでみて
そうお願いの、すみれちゃん
崖に手をつき手を伸ばす
すみれちゃんから押

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怪我・病気で人生が大きく変わったあなた・またはそのご家族へ

怪我・病気で人生が大きく変わったあなた・またはそのご家族へ

私は「治らない病気」でしばらく入院生活を送り、これからも「動かない身体」を抱えて生活しています。
そんな、辛い闘病生活を送ってきた私があの時感じたこと、
そして、これをしてあげたら癒される・何かを感じてもらえるかなって思う事を少しずつ話そうと思います。

急に怪我を負った・大病を患った。
そんな時、本人にとっては「できない事」が一気に増え、一気に自覚し、
一気に絶望します。「治る」ならまだしも、改

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自殺をしてはいけない理由。

自殺をしてはいけない理由。

「本当に死にたいと思っていますか?」

「死にたいと勘違いしていませんか?」

生まれた時に
自殺したい人間などいない

自殺したいという
動物もいない

それが、いつの日か、自殺を考えるようになる。

大きな勘違いをして、自殺を考えるようになる。

自殺してはいけない理由は、
「本当は死にたいと思っていないから。」

もし、本当に死にたいと思っているのなら、自殺をしたらいい。

心の底から
死に

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ル=ボン『群集心理』からヒトラー『我が闘争』の元ネタを探す

ル=ボン『群集心理』からヒトラー『我が闘争』の元ネタを探す

 大衆はなぜ簡単にデマに踊らされ、扇動されるのか。1895年に発行され、社会心理学の古典として名高い書物が『群集心理』です。

 著者のギュスターヴ・ル=ボン(1841~1931)はフランス人で、医学・物理学・人類学・社会学など広範な識見を有する学者でした。

 ル=ボンは『群集心理』の中で、群集の様々な性質を指摘しています。

・群衆は衝動的で、動揺しやすい性格を持っている
・群衆には論理的な思

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自分の意見とは反対の立場でディベートすると自由な発想に一歩近づくんじゃないか、と思った話

自分の意見とは反対の立場でディベートすると自由な発想に一歩近づくんじゃないか、と思った話

「ディスカッション」という言葉は一般的には比較的よく聞く言葉ではないかな、と思います。少なくともディベートという言葉よりは。
就活の「グループディスカッション」だったり、ビジネスの現場で「ちょっとディスカッションしましょう」(←ん?今はブレストの方が多い?)だったり。
ただ、「ディスカッション」の前に「ディベート」を経験しておくことって、実はめちゃ大事じゃない?と思うことをちょっと書きます。

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ワーケーションと在宅勤務について思うこと

ワーケーションと在宅勤務について思うこと

こんにちは。ほりです。

2021年の年末にワーケーション(たぶん)をしました。それについて思うことを色々と書きたいと思います。

いつどこでワーケーション?私の実家で年末年始にやりました。

経緯コロナのことがあって、2021年もまったく帰省ができていませんでした。ゴールデンウイークもお盆もシルバーウイークも帰れませんでした。気が付けば、前回帰ったのは2020年の年末。まるまる1年帰れてませんで

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むしろ言葉はあり過ぎる

むしろ言葉はあり過ぎる

病気が個性という考え方は押しつけで、自分の差別意識を隠しもしないで多様性に理解があるような風を吹かせる人の常套句、といつにない剣幕で娘がまくしたてたのは、難病を持ちながら歌手を目指すあなたの話を聞きたいです、という唐突な申し出がSNS経由で到着したときだった。
液晶画面に並ぶ罪のない文字に向かって、「絶対に嫌です」と彼女は言い放った。苛立ちながらギターのネックをぐいっとつかみ、しばらくそれを爪弾き

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わたしを闇から救いあげてくれたのは、スーパーエクセレント最上級の「恩師」だった

わたしを闇から救いあげてくれたのは、スーパーエクセレント最上級の「恩師」だった

人生を救ってくれた先生がいる。

「人生を救ってくれたなんて大袈裟な・・・」と思うかもしれない。でも事実なのだ。

タラレバを承知で書くと、その先生と出逢っていなければ、今のわたしは間違いなくいない。



家庭環境に恵まれなかった。子ども時代は黒歴史だ。

父は日雇い職人。仕事へのプライドは高く腕のいい職人だったが、家では最悪の父親だった。

ギャンブル狂で大酒呑み。おまけにひどい酒乱だった。

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