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匠の言葉たち: トラガラの私設note図書館

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小さな図書館や書店に暮らしたいと夢見る少年でした。このマガジンは、そんな原点から運営しています。 読んで良かった、学んだ、みんな読んで! というnoteを収録しています。 私…
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2019年11月の記事一覧

じゃあな。

じゃあな。

本日、十一月二十六日。
日付が変わってすぐに、父方の祖父が亡くなった。

その祖父と僕は面識がない。
厳密に言えば、生後何カ月間かは一緒に生活していたらしいのだが、当然ながら記憶はない。
物心ついてからは一度たりとも会ったことがないので、顔すら知らないし、声も知らない。

早朝に父親から連絡がありその訃報を聞いた僕は、自分でもびっくりするくらいあっさりとその事実を受け入れた。

悲しい、とは全然思

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わたしが児童文学を愛するワケ #幸せをテーマに書いてみよう

わたしが児童文学を愛するワケ #幸せをテーマに書いてみよう

かのC.S.Lは手紙でこう述べたそうな。
『妖精物語とは嘘である。ただし、銀色に光り輝く美しい嘘である。』と。

それに対し、トールキンは『妖精物語とは人間に与えられた準創造(つまり、キリスト教における神の模倣)であり、その結末はすべからく、イエス・キリストの復活に表されるように、完全なる幸福の大詰めを迎えるべきである。』という内容の返事をしました。とても意訳。(意訳の意味を履き違えているとも)

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