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(雑談)DX日本特急旅行ゲームの思い出

久しぶりにゲームの話。ふと、思い出したもので。タイトルのとおり、昔遊んだプレイステーションのゲーム「DX日本特急旅行ゲーム」の思い出話。

このゲームはもともとボードゲームとして発売されていたもので、日本を舞台にしたすごろくゲームです。カードに書かれた旅行プランに従って全国の指定された駅をめぐり、最終的に東京に戻ってくるのが早いほうが勝ちというシンプルなルール。私は小学生の頃、友達の家にこのゲームがありまして、人生ゲームに飽きた頃に引っ張り出してきてよく遊んでいました。

このゲームの最大の特徴であり、ゲーム性を高めている最大の要素が、タイトルにもある特急列車の存在です。マス目(全国の駅)には特急停車駅が決められていて、手札にある「特急券」を使うと、途中にある小さな駅をすっ飛ばして特急列車で進むことができるんです。ただし特急券は使える列車、時間帯が決まっていて、特急券が無い区間や特急列車が走っていない時間帯は普通列車で移動することになるため、特急停車駅以外のマス数で進んでいく必要があります。これなかなか、よく考えられたルールですよね。現実の世界の、特急列車は速いという要素をボードゲームにうまく落とし込んでいると思います。

ただし特急券はあらかじめ配られた枚数しか使えないので、ずっと特急移動というわけにはいかず、ここぞという場面で使う必要があります。また特急列車は一度乗ると降りるまで乗り続けることができる(次のターンも特急列車に乗った状態になる)ため、たとえば青森から東京まで特急「はつかり」で移動するとか、長距離移動時に使ったほうが効果が大きかったりしますから、ここに戦略性も生まれてくるわけですね。

で、これをプレイステーションに移植したのがDX全日本特急旅行ゲーム。こちらも友達の家にあったのですが、ゲームのほうは色々とツッコミどころが多い、なかなかの「バカゲー」でありまして、当時私の周りではそっち方面で小学生達の間ではちょっと話題になっていたのでした。

プレイステーション版は、基本的なルールはボードゲームと一緒なのですが、独自の要素として(当然ゲームですから)イベントが不定期で発生するようになっていたんですね。ところがそのイベントの内容がなんとも不穏。記憶ベースですが、スリにぶつかってお金を取られたとか、自殺しようとしている人を助けるとか、そんなイベントばかりで、オイオイ日本ってこんな国かよ…と今だったら突っ込みたくなるダークな内容になっていたのでした。そしてそういうイベントによって、桃鉄でいうところの「ぶっとびカード」的な動きが強制的に起こったり、めちゃくちゃ戻らされたりして、すごろくとしての楽しさが台無しにされていたのです。つまりほぼ運ゲー、なんならものすごい頻度でスリが出てきてお金を容赦なく奪っていくので、後半はほとんど特急も新幹線も使えず詰む、もはや無理ゲーの域に達していたのでした。

正直個人的には、このイベントの存在によって、元々の楽しかったゲーム性が台無しにされていたとすら思いますが、まぁ当時の小学生ですから、多少の理不尽は「ギャー」とか「ウワァー」とか言えば笑いになりますからね。それなりに盛り上がったことも多かったですよ。ただ結局最後までプレイしきったことは、一度も無かったような…。

マップもマス数がめちゃくちゃ多くて、そのくせサイコロの目が1~6しか無かったと思いますから、特急の使用が封じられるとただの作業ゲーになっちゃうんですよね。もしかしたら桃鉄でいうところのカードのような、他人に攻撃したりできる要素もあるのかもしれませんが、私の記憶には全くありません(笑)ゲーム内に要素としては存在していたのかもしれませんが、たぶん影が薄かったのでしょうね。

鉄道マニアとしては、特急列車にのるとその列車が写真付で紹介されて、ちょっと嬉しかったですが、そのくらいかな。正直ゲームとしてはあまり楽しくなく、多分今遊んだら「なんだこのゲーム」ぐらいの感想になってしまうのかもしれませんね。今チラッとAmazon見たら、酷評されてましたので、そういうことなのでしょうwただ私の中では、楽しい小学生の一ページとして、それなりに記憶に残るゲームでした。普通に遊ぶのなら、ボードゲーム版か素直に桃鉄で遊んだほうが面白いのかな。

見出し画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました、ありがとうございます。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!