『お金ってなぁに?』講座開催
10月26日(土)から「お金ってなぁに?~贈与と負債をめぐる虚実の物語」オンライン講座(全4回)が始まります!
日程は10月26日(土)から11月30日(土)までの隔週土曜日(最後だけ各週)の午前中、主催はTeachersさんで、私たちの生活にとっても大切な「お金」というものについて考えてみたいと思います。
「お金」というものは現代生活にとって無くてはならないものですが、意外とそのものについて考えることは少ないように思います。
学校できちんと習うこともありませんし、そもそも「お金の話」をしようとすると、何だか躊躇いのようなものを感じてモジモジしてしまったりする方も多いと思います。
それは「性の話」などにも通じますが、「お金」について話そうとすると自分の中で何かつっかえてしまう、というのは何だか不思議なことですよね。
なぜそんなことが起こるのか、いったい自分の中で何がつっかえてしまうのか、そんなことを考えてみたことはあるでしょうか?
おそらくそれは、「お金」に私たちの人間性の根っこに何か触れるものがあるからです。
じつは昨今、お金についての議論が賑やかになってきています。おもに(経済)人類学の観点からの貨幣の研究によって、「今までのお金の捉え方って間違えてないですか?」という疑問が投げかけられているのです。
マルセル・モースの『贈与論』やデヴィット・グレーバーの『負債論』が教えてくれるのは、「お金というのはモノ(実体)ではない」という事実です。
整体では、からだの「虚であるべき処」と「実であるべき処」が入れ替わってしまう現象を「虚実の転換」と呼んで、「健やかでない状態」と見做しますが、ある意味「お金をモノ(実)として見ること」は、その「虚実の転換」という現象が起きてしまっている状態とも言えます。
それはつまり社会が「健やかでない状態」だということなのです。
整体の創始者である野口晴哉は「整体は虚の活用法である」と言っていますが、「虚の取り扱い」をひたすらに学んできた者としては、「お金は実ではない」という話は非常に腑に落ちる話であり、そしてお金の勉強をすればするほど、「これは整体の話であって、人間の話だ」と思えてならないのです。
「お金は実ではない」とは、いったいどういう意味か。そしてそのような貨幣観が私たちに与えてくれる物事の捉え方の転換が、いったいどんなインパクトを持ちうるのか。
お金の捉え方というものは、私たちの「働き方」や「働いてもらい方」にも関わりますし、さらに言うなら「子育て」や「老い方」という部分にまで、かなり深くコミットしてくるものだと私は思っています。
今回の講座では、私たちの生活や人生に深くコミットしている「お金」というものについて、その誕生の歴史から遡って、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。ぜひぜひ大勢のご参加をお待ちしております。
詳細や申込みなどは以下から
⇒ https://peatix.com/event/4137550