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オンラインドック事業によって社会をどう良くするか?

こんにちは!カラダノート代表の佐藤です。

今回も、前回同様にカラダノートが目指している世界
その中でも、オンラインドック事業についてご紹介したいと思います。

カラダノートが目指している世界(再掲)

弊社は、”家族の健康を支え笑顔をふやす”というビジョンを実現していくことで、
未来に向けた大きな社会課題である少子高齢化問題を解消させ、
明るい未来の社会作りに貢献したいと考えています。
6月25日に東京女子医大との「心疾患早期発見プロジェクト」を発表いたしましたが、
ビジョンにおけるその位置付けについてご紹介をいたします。

どうすれば社会保障費を削減できるか?

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あまり知られていませんが、弊社の一番初めのヘルスケア事業は慢性閉塞性肺疾患(COPD)の疾患啓発事業です。ベーリンガーインゲルハイム社からご予算をいただき、ガラケーサイトやソーシャルアプリでCOPDのセルフチェックや早期発見ができる取り組みをしておりました。

その時から感じていることですが、なかなか予防医療の上流には予算が投じてもらえない。
予防インセンティブがある健康保険組合に行っても財政的に余力がないと言われる。
ある種、”(予防することで)余力を生ませるための打ち手”なはずが、その打ち手に割く余力がないという堂々巡り。
日本の場合、医療用医薬品の一般向け広告は打てないので代替策として疾患啓発は行うものの、収益に直結するのは最後の”処方されるかどうか?”なのでMR関連予算に比べたら雀の涙。
極論言えば、疾患が予防されすぎると製薬会社は収益が立たなくなるので難しい立ち位置。
同じく、極論言えば予防されすぎると医師も収益が立たなくなる。
そうしたパワーバランスの中で、”本気で”予防医療に予算を投じるプレイヤーが存在しない
というのが日本の実情だと感じてきました。
そこの難しさから、さらに上流である健康意識の向上や健康を支え合う環境づくりに事業をシフトしてきたのが弊社の歴史です。

少子化問題のためにも、医療費削減は重要

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主に今の弊社事業は少子化問題に対峙しているわけですが、前々回の投稿でも書いた通り、少子化問題のためにも医療費削減は重要。
家族の健康が支えられ笑顔になっていく上でも、疾患になる前に予防されることは当然重要
様々な意味で、予防医療領域は弊社として避けて通れない事業だと考えています。

創業来、慢性疾患関連の事業としては、
疾患早期発見(疾患啓発広告)→疾患管理(自社アプリや受託開発)→優先度下げ(妊娠育児上げ)
という歴史を経てきた訳ですが、満を持して?この度心疾患早期発見PJを開始することになりました。
今”時が来た”と判断した理由は3つあると思っています。

1つ目は、スマホ利用者層の広がりとテクノロジーの進化

かつて血圧管理アプリを出した頃は、40-50代くらいの利用者が主でしたが、足元で血圧ノートのアンケートをとると平均年齢が58歳弱と非常に高くなってきました。

また、Apple Watchを中心に健康チェックのテクノロジーも進化をし、10年超前に問診型で行っていた疾患チェックも自動でできる部分が増えてきました。疾患チェックの土壌が整ってきたと言えます。

2つ目は、コロナによってオンライン×医療に拍車がかかった

一番注目度が高まったのはオンライン診療だと思いますが、医療費を削減するためにはより上流の予防や早期発見で止めなければいけない。現状でパイが大きいのは医療現場や処方薬であることは間違い無いので、主要プレイヤーがそちらを向くことは妥当なのですが、我々としては次の一手としてオンライン×予防・早期発見の領域に早期着手をすべきと考えました。

3つ目。時の運をうむ縁

結局はこれが一番のきっかけなのですが、新浪先生とのご縁。
”スマホやスマートウォッチで心音をとって早期発見できないか?”
というアイディア自体は新浪先生から出てきたもので、そこに弊社がこれまで検証してきたノウハウを合わせて具現化に向けて動いたという背景があります。
今回の心音チェックはマイク機能を使いますが、これも元々は妊婦さん向けの胎児心音を聞くために考えて検討したことがあった機能です。”Connecting the dots”とはまさにこのことだなと。

そんな色々があり、今回疾患早期発見に対して再挑戦をしようと決めました。
10年前よりは、様々なビジネス化方法も身につけ、上場企業としての信頼度もついてきたので、
大手生保や医療機器メーカーといった企業様ともPoCとしてご一緒できそうな印象は持っています。

日本で心疾患にかかっている医療費は約2.2兆円

平成30年度 国民医療費の概況によると、心疾患にかかっている医療費は年間2兆円
同じ割合を民間医療保険の給付金に当てはめると+2千億円が国内で心疾患に投じられている医療関連費用ということになります。

健康保険から予算をとっていくことはハードルが高いとして、まずは民間の医療保険にかかっているコストを減らせるように予防できただけでも膨大なマーケットがあることがわかります。
仮に10%の削減効果があるソリューションを作れると、200億円の経済効果。
100億投じても余裕で回収できる訳です。

我々としては、そのくらいの予防効果を出せるソリューションを作り出したいと考えています。

全てはビジョンのために

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”家族の健康を支え笑顔をふやす”
本プロジェクトはビジョンに対して2つの意義があります。

1つは初孫世代(55-65歳想定)の健康を支える。
もう1つは、日本の医療費を下げることで未来の悲観を減らし少子化対策に寄与する。
まだまだPoC段階ではありますが、ポテンシャルは大きいと感じているので、しっかり普及させられる仕組みに昇華していきたいと思います。

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