高い評価を維持するには成長継続が必須

学生インターン時代の上司とランチをした時の話。
現在は某VCでキャピタリストをされています。
投資家目線で色々なベンチャーを見て来た方なので、
PostIPO(上場後)の話で盛り上がりました。
そこで出た話が、
”高い評価を維持するには成長継続が必須”
という話。これは会社にも個人にも通じる話だなと。

ベンチャーで新興市場に上場する場合、
当然のようにその後の高い成長が期待されています。
高い成長を織り込んだ株価が付き、それによって資金が調達出来るわけです。

その前提下で、成長が止まってしまうとどうなるのか?
一気に期待値が下がり、株価も下がる。(期待値≒PER)
いくら利益を出していようが、
成長が止まった途端に期待値は下がり評価も下がる。
急に見られ方が変わるわけです。
ベンチャーではなく中小企業と評価されるくらい。

評価が下がると、当然見てくれる投資家も減ります。
半ば市場から見捨てられるようなこともあります。
歯を食いしばって成長基調に戻るよう頑張るしかありません。
高利益率や少数精鋭とかそういう謳い文句は成長しやすい土壌の話であって、実際に成長できなかったとしたら、それすら意味を持たない。
あくまで絶対値としての成長が評価をされるというわけです。
非常に厳しい世界。

個人の評価においても然り。

最初に期待値が高く、結果を出せたとしてもそこで終わりじゃない。
常に成長を継続させることで高い評価(給与)が維持される。
一定の成果は給与に織り込み済み
成長期待まで含んだ給与になっていたりもします。
なので、途中で成長が止まるだけで、期待値が落ち、評価も落ちる。
安定基調だけでは、高い評価は得られないわけです。
そうなったら歯を食いしばって成長基調に戻るまで頑張るしかない。

私個人として考えても、
なんとか見捨てられないように歯を食いしばってきたし、
ほぼ期待されていなくても諦めなかったつもりですし、
仮に期待値が回復していたとしても、
継続させないとすぐに落ちるなという危機感もあります。

個人の社内での期待値みたいなものは、評価者の属人的なものもあるので、
意外と落ちにくかったりするかも知れません。
ただ、市場というのは極めて冷静でシビア。
属人的な部分はなく、止まったら途端に期待値は下がる。
なんとか頑張らないといけません。

インターネット系の評価が高いというのは、
高利益率で成長がし易いからであって、
ネット系だからといって必ず評価が高いという訳ではない。
低いところもある。(PER10倍くらいもざらにある)
逆に非ネット系で低利益率であっても、
毎年継続成長している会社は期待値が高い。
結局”期待値”は成果の積上で、ビジネスモデルの評価は目先のもの。
当たり前と言えば当たり前なのですが、
改めて言われて確かになーととても納得しました。

別にビジネスモデルで評価が確定するわけじゃない。
あくまで
”継続して成長”でき、ビジョンに対して向かっていける事業を選ぶべき。

高い期待値を維持できるように、早め早めに成長の種を撒かないといけないなと強く感じました。

(旧ブログをnoteに移植するにあたり、今も変わらぬスタンスを編集して再投稿しています)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?