「出る杭」を伸ばす組織

ハーバード・ビジネス・レビューの2017年11月号特集が、
「出る杭」を伸ばす組織
でした。

「出る杭」の定義

出る杭を伸ばすべきという趣旨には大賛成なのですが、
そもそも「出る杭」の定義・基準が1番難しいだろうなと思っています。


その本人と組織とでの認識パターンは3つあると思っています。
 
1,正しい「出る杭」
2,ズレた「出る杭」
3,出てないのに出てると思っている
 
 
2,3のパターンは、本人にも組織にも課題があるのだと考えています。
そして、ズレていると双方共にあまり気持ちよくはない。

ズレた「出る杭」

2のズレる主な要因は、
ゴールイメージ(ビジョン)の共有&志向不足

組織側には共有の不足がある。
本人側には考える不足がある。
結果的に、ビジョンに向かっていない突き抜けになってしまう。
突き抜けられる能力自体は素晴らしいものの、
その成果自体は評価をしにくい。結果的に齟齬が生じる。
両者の不足を解消していかないといけない。

出てないのに出てると思っている

3のズレる主な要因は、
どの位だと突き抜けているといえるのかの認識共有不足

期待値以上だったら良いのか、組織内の偏差値イメージが良いのか。
突き抜けていないのに突き抜けていると自画自賛されると周囲が冷める。
私の認識だと、
”想定外””サプライズ”位の成果が出せると「出る杭」と言えて、
”期待値以上”位だと、「良質な杭(?)」くらいなイメージです。

自社で考えてみると、”期待値以上”というケースは多々あります。
結果として、より難易度の高いミッションであったり、
職責であったりを提供してきました。
ただそうなると、
”期待値”が切り上がるので、次は”期待値通り”になってしまう。
一気にぶち抜けるくらいの「出る杭」はなかなか難易度高
では、どうしたら出てくるのか?

「出る杭」が出てくる環境作り


「”伸ばす”環境があれば勝手に出てくるんだよ」
という意見もありそうですが、個人的には環境に期待をしている時点で、
「出る杭」ではないと考えています。「普通の人」レベル。

もちろん、「出る杭を打つ」が如実な組織では絶対に出てきません。
そこは改善をしないといけないですが、
敢えて伸ばそうとしないと出てこない・伸びないでは弱い。
「打つ」が如実というのもそうそうないと思います。
旧態依然とした超大企業は知らないのでわからないのですが、、

社員側だった頃の経験から考える環境感覚

自分の過去が「出る杭」であったかは当時の上長の判断に任せたいですが、
少なくとも自分の前職経験上、
何の支援や応援が無くとも0から1人で事業を立ち上げました。

時間はある程度自由に使っていましたが、
他の業務も兼務していたので会社で寝泊まりするくらいは日常茶飯事。
むしろ会社として業績悪化(上場後即下方修正・・・)でどよーんとしており、人員の確保もしてもらえないハンデの中でも、
売上数字をだし、M&Aをされて体制が変わった後も人員を寄せてもらうことができました。

結果として”伸ばす機会”は貰えましたが、最初は全然なかった訳です。
スイッチは単に自分がやりたかったというだけ。
(会社も不調だったからなんとかしたかった)
そして、0から利益を生んだという実績で動いてもらった。


「出る杭」は勝手に出てくるもの。
それをどう”探してさらに投資するか”は重要。だと思っています。
私としては、出てきたらそれを持ち上げる気持ちは常に持っていますが、
期待値以上、想定外未満。もうちょい!

まとめ

出る杭を育てたい気持ちは満々です。
出る杭になってやる!という方ぜひお待ちしております。

(旧ブログをnoteに移植するにあたり、今も変わらぬスタンスを編集して再投稿しています)

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