重心は「点」で間違いないのだが・・・

今日は重心の話。とにかく伝えたいことがある。
細かいことはいい。大事な事。

重心は「点」で間違いないのだが、「スピン」しているという事。

この身体を観察し続けてもう長い。しかし、これまでそんな感覚は全くなかった。考えもしなかった。考えもしないことを探すのは難しい。私は遠回りをしたが、それを聞いていれば、研究ぐらいは始められたと思う。ぜひ、ちょっと気にして観察してほしい。

ただ、気づいてみればこの「スピン」はあたり前のようにも思える。重力が常にある場所にいるのだ。動きは必ずある。
重心は小さな点だったとしてもそこには大きな身体がすでに育っている。その大きな身体が重力の影響を受けて落ちていく。この時、重心は回りだすのだろう。

重心のスピンから生まれた力は遠心力となり、身体を回し、手を通って指先へと届く。ただし、この時、骨や筋肉は生まれない。渦としての力、遠心力だけを意識していたくなる。
大きな身体はいつも見ている身体。しかし、渦としての身体は見たこともない身体だ。こんなに軽やかに動く身体を誰もが持っている。

研究しても損はない。お金もかからないし、時間だって暇なときに観察をすればいいだけだ。現代はあまりにも身体から離れすぎているので、最初の手掛かりが難しいと思うが、それだって何とかなる。身体は決して離れていかない。ぜひぜひ、観察をして、できるならば勝手に感じたことを言葉にしていってほしい。

私の稽古は「勝手にやる」を伝えている。最初の一歩目の背中を少しだけ押させてもらっている。自分の身体の凄さと不思議さを体験してみればきっと、言葉にしたくなる。

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