身体感覚による言葉の再定義

身体には「層」があります。
そして、それは次元的であり、陰陽五行的でもあります。
教わるのが苦手なので、自分勝手に、手探りで身体感覚の稽古を続けていますが、「層」という考え方が出来るようになった頃、出来る出来ないという「結果」に囚われる事が少なくなりました。

結果に囚われると、どうしても、それまでで一番習熟した動き方に引っ張られます。
特に、病気やケガなど、アクシデントと出会う事なく過ごしていると、ついつい、若い頃のままの動き方、その多くは筋肉的なものですが、それが強く出てきます。

しかし、人間の身体は筋肉だけではありません。
もちろん、それは多くの人が知っている事。しかし、わかっていても、ついつい、筋肉に頼った動き方を繰り返してしまいがちです。
本当に、これはもったいないし、危険な事。突然の病気、けが、また、それまでとはまるでルールの違う世界でトラブルに巻き込まれた時、筋肉では戦えない、とわかるからです。

簡単な例を出せば、刃物。
オリンピックはもちろん、どんな武道、格闘技も、「試合」の中では安全第一ですので、刃物は出てきません。
力強い突き蹴り、道具で攻撃をされても、それを我慢すれば何とかなります。この時、我慢するために使われるのが筋肉。試合で有効だからこそ、また探る。
しかし、この筋肉では、刃物を前にした時にはもちろん、ネットの世界で炎上、もしくはストーカーに出会ったりした時、また、未来や過去という時間を相手に戦わなければいけなくなった時、力を発揮する事が出来ません。

痛い思いをすればわかる、という考え方もありますが、現代はその「痛い思い」がどんどん減っています。
痛い思いをしないまま、どんどんと歳を重ねていきます。そして、当然、身体は肉体的に老いていきます。これは、止められません。

筋肉だけでは足りないのだ!
そう気づく事が出来れば、他の身体感覚にも目を向けられます。お尻に火がつけば誰でも走り出すものです(笑)。

筋肉を真ん中として考えた時、どんどんと内側へと掘り下げれば

内臓
空気

神仏
といったものが見つかります。

また、外側へと意識を向ければ
皮膚
他者
空間
時間
想像
などと広がっていきます。

上記の言葉はどれも「意味」は分かるはず。
しかし、骨や皮膚ならまだしも、魂や神仏、時間といった抽象的なものには「?」がつくかもしれません。

実はこの「?」こそ大切なものです。
私たちはとてつもなくたくさんの知識、情報を得て現代を生きています。
しかし、その多くの情報のほとんどが「よくわからないまま」にしています。
知っているのに、わからない。これにすら気づかないまま過ごしているからこそ、イザという時、まさかという時、アクシデントに遭遇した時、それまで築き上げてきた安心を一気に失ってしまいます。

身体感覚を探る一人稽古は一つ一つの言葉に意味を見つけ、再定義をしていく世界です。
そして、それは多くの場合、共有されません。ずっと、一人ぼっちが続きます(笑)。
しかし、それでも、一度、この世界の謎がどんどんと解明されていく楽しさを知ったならきっと、虜になってしまうはず。私はそれを確信しています。

これからも、縁ある人にこの一生を通して楽しめる生き方を伝えていきます。

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詳しくはウェブサイトでご確認ください。
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