週刊からあげNews【第2号】(2019.04.29~05.03)
「週刊からあげNews」第2号です。令和になりましたね。といっても特に元号に興味ないので、特に触れることはありません。今後も触れることもないでしょう。
元号を区切りに、新たな思いを胸にしたり、イベント行うことは個人的には特に悪いことではないと思います(良いとも思いませんが)。ただ、事務的な内容は全て西暦に統一してほしいですね。少子高齢化の日本は、余計なことにリソース使う余裕ないはずですし。
今週の気になる話題
1. 全自動折り畳み機「ランドロイド」が製品化されなかったのがエアリズムとパナソニックのせいというのは本当?
世界初の全自動衣類折りたたみ機として話題になった「ランドロイド」が事業解散となったニュースが少し前に話題になりました。特に、論争になったのは以下の部分です(上記記事からの引用)。
それが、カジュアル衣料品店「ユニクロ」の人気商品「AIRism(エアリズム)」だった。シルクのような肌触りが特徴だが、それだけにロボットアームが扱うのが難しかった。完全な製品を世に出したいと考えるパナソニックは、この点を重く受け止め、発売に難色を示したという。破産手続きの開始を受けて、「ランドロイドの事業は解散する」(セブン・ドリーマーズ広報)。
ネット上でも「パナソニックが悪い」という意見が散見されました。
ただ、私は上記の内容には非常に違和感を感じています。パナソニックさんはもちろん大企業ですし、品質保証の厳しさはあると思いますが、いくらなんでもエアリズムがたためないだけで、NGを出すとは思えません。
それに、パナソニックは、パナソニックからスピンアウトしたスタートアップCerevoさんとコラボしたりと、スタートアップとの付き合いも経験しており、他の大企業に比べると柔軟性もあるようには感じます。Cerevoさんに関しては、以下記事など参照下さい。
そのような中でてきたのは、次のような記事です。
上記記事は、パナソニックを擁護するような視点での記事です。私の感覚でも、実態は上記記事に近かったのではないかなという印象です。
もちろん、真相は当事者にしか分かりませんし、大企業は当然一枚岩ではないですので、色々複雑な要因もあったかと思います。
ただ、残念なのは全く新しいコンセプトの製品が世の中に生まれることなく消えてしまったという事実ですね。非常に難易度の高い、素晴らしいチャレンジだと思ったので、個人的には製品を世に出してその価値を問うて欲しかったですね。
新しい製品を生み出すこと、スタートアップの厳しさを感じさせるニュースでした。パナソニックからスピンアウトしたCerevoさんも、結局パナソニックに出戻りするといったきな臭い動きを見せたりしていますし…というわけで、興味あるので誰かここらへんの事情に詳しい人は私にこっそり教えて下さい(笑)
2. 役に立たないロボットはビジネスにならないのか?
こちらは、世に出たけど撤退してしまった製品。上記の記事は、その理由が「役に立たなかったから」と書いていますが、その理由はあまりに安直かなと感じました。
作る難しさを抜きにしたら、役に立つものが売れるのは当たり前ですからね。その当たり前をあえて疑い、実際に具現化したから価値があるのかと個人的には思います。もっとも、家庭用ロボットのような不定環境で不特定多数を対象に動かすものは、非常に技術難易度が高いために、役に立つものを作れないという事情もあったりするわけで、そのような逃げの理由から安直にコミュニケーションロボットに走ると、失敗するのは当たり前かもしれませんね(Ankiがそうだったかは分かりませんが)。
私は、「役に立たないロボットが本当にビジネスにならないか?」の問いは、Pepperの父(と呼ばれて孫さんが激怒した)林さんが作ったLOVOTが証明してくれるのではないかなと思っています(LOVOTに関しては以下記事参照)
これがダメなら、あと10年は役に立たないロボットはダメだと思います(笑)
3. Googleに聞くより人に聞いた方が良い情報が得られるかも
Google検索で、上位記事がアフェリエイト記事のランキングや、Googleの順位を上げるためのテクニックを使った記事ばかり出てくるというツイートに結構反響がありました。同じことを感じている人は多いのでしょうね。
とある技術とそのハックのイタチごっこになってしまうのは、検索技術に限らず、セキュリティ含めた他の分野でもままあることですね。それでも未だに検索がほぼGoogle一強なのがGoogleの強さを示しています。個人的にはせめて1つでもライバルがいた方が健全なネットになりそうな気がします。
AI時代は、最初にデータを集める基盤を作ったところが一人勝ちするということが、どんどん増えていくのでしょうね。
今週のコラム
GWはJetson NanoというNVIDIAさんのシングルボードコンピュータ(マイコンモジュール)に夢中でした。ラズパイサイズで、ディープラーニングができるすごいやつです。以下ブログや、Qiita記事にやったことをまとめていますので、興味ある方はどうぞ!
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