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7.難しい本を読んだ後はときどきリハビリしよう

 難しい英文の本を読んでいるとき、内容を正確に理解しようと無意識に読む速度を遅くします。その後、低い難易度の本に戻っても、まるで以前の読み方を忘れてしまったかのように、難しい英文を読んでいたときの読み方でゆっくりと読んでしまいます。この状態だと、疲労しやすく、読書速度も落ちてしまい、簡単な英文なのに読むのが苦痛になってしまいます。なので正確性を落としてもいいから、文章を素早く読んで、リハビリしましょう。

 本を読むとき、正確性はどこまで必要なのでしょうか?普段、日本語で本を読むときでも、文章をそのまま丸暗記しながら正確に読んだりはできません。文章を読むと、人は内容を無意識に簡略化し、容量を小さくしてから記憶に留めます。そして、思い出す時には新しく文章を用意して、その記憶を文章化します。その証拠に、日本語に訳さずに英語の小説を読んでも、記憶は英文でされていませんよね?もし、物語の記憶が英語で出てきたならば、それは物語の記憶を、日本語を介さず、英語で記憶を文章化しただけなのです。すこし話が脱線しましたが、文章をよむとき、それは記憶される過程で変化してしまうから、話の本質さえ正確につかんでいれば、一字一句を正確に読む必要はないのです。

 自分は『話の本質を見失わず、不必要な情報は軽く流して読む』というのが、読書で一番オーソドックスな読み方にだと考えています。教科書や試験問題を読むような集中力は、日常的生活の中で用いるには、不自然なものなのではないでしょうか?ときどき、簡単な文章を読んで、本来の読み方を思い出しましょう。


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