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4.簡単な本から徐々に難しくしていきましょう

 簡単な洋書から順番に読みましょう。いきなり難しい本を読んでしまうと、読む速度が極端に落ます。また、分からない単語が多すぎる状態になります。この状態での読書はたいていの場合、苦痛になります。これは、当然のことを言っていると思われるかもしれませんが、すごく大切な事です。最寄りの図書館に洋書やGR(Graded Reader)がたくさん置かれているなら、YL・対象年齢・難易度ランクから難易度を判断して、簡単なものから順に読んでいきましょう。できるだけ快適に読みながら、読書速度や集中力を育てるのがおすすめです。

 洋書では、対象年齢に合わせて使用語彙が制限されています。テストと同じで、年齢別に単語の出題範囲があると考えて下さい。たとえば子供向けの洋書ではbrother, sisterなどは頻出しますが、sibling(性別を区別しない兄弟姉妹)という単語はほぼ出てきません。対象年齢が低いうちは、日常生活で使う最低限の単語や擬音語などが頻出し、年齢が上がるごとに表情やしぐさを表す単語(小・中学生向け児童書で頻出)→皮肉の混じった表現(YAで頻出)→ビジネス用語・医学用語(大人向け洋書)の順番で頻出傾向があります。これが、簡単な洋書から読むことをお勧めする理由です。下から上へ順番に切り崩していった方が、楽な構造だと思われませんか?

 文法の問題ですが、GRでは文法などもレベル別に制限されており、文脈から意味が分かるようになっています。基礎を固めるならまずGRを読むことをお勧めします。とはいえ、洋書では文章の解釈に違いが出ないように、極力簡潔な文章でかかれています。子供向けから大人向けのものまで、高等な文法知識は駆使しなくても読むことができます(ただし、Time誌の英文にもなると複雑になってきますが、、、)。なので、自分は文法的な障壁はかなり低いと考えています。読んでいるうちに、日本人が日本語を英訳して作るような英文との違いがわかってきます。これが分かれば、簡潔で分かりやすい英文で相手に伝える技術が身につきます。


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