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16.英語多読に時間を集中してみよう

 『Time誌を読む』というと、すごく難しいことだと考えてしまいませんか?通説では、TOEIC900点以上のスコア(TOEIC受験者の上位3.5%群の猛者のスコアです)がないときついといわれています。これって本当なのでしょうか?

 自身の経験ではTOEIC700点のとき、Time誌を読めるようになりました。総語数は700万語のときです。どの位読めたかというと、Time誌一冊読み通すのにかかった日数は4日(所要時間は8時間~12時間くらいだと思います)。文章はちょっと複雑だと感じ、じっくり読みでした(返り読みなし)。辞書引きは1つの記事当たり10回以下(平均5~6回くらい)ですみました。

 TOEICのスコアは大体の英語力を知るのには便利ですが、分野に特化した英語力を測るのには向いていないように思われます。何がTime誌を読むうえで一番の障害になるかといえば、間違いなく単語力です。実際、Time誌に出てくる単語の多くは、TOEICで出題されないものです(また文章もTOEICの長文よりも難解な文章構成で書かれています)。しかし、Time誌に出てくる単語は、啓発書やビジネス書、医学関連の洋書を読んでいれば自然と身につくものがほとんどです。Time誌を読みこなすという目的にしぼるなら、TOEICのスコアを伸ばす事よりも、広いジャンルの大人向け洋書(YL6以上)を読んでいる方が、有効です。

 同様に英語の世界にいると、文法や英会話、ライティングなどの勉強をしている人と多く出会います。そういう人をみていると『自分もやらなきゃ』という気分になってしまいます。この焦り、よく分かります。4技能(読む・書く・聞く・話す)を平均的に伸ばすか、得意な技能に集中するかで議論がありますが、英語学習の成功談を読む限りでは、圧倒的に”得意を伸ばした”人が多いと感じています。色んな分野に手を出した結果、成果が雲集霧散してしまわないように気をつけて、自分が『英語でしたい事』をしっかり追いかけましょう!もし、英語を学習する一番の目標が『洋書を読みこなすこと』であれば、英語多読に時間を集中投下していれば、確実に実力がつきます!TOEIC900点以上をとらなくても、Time誌は読めますから!


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