見出し画像

「許せない」は不幸の定期購入…許す技術①

まず前置き(※さっさと本文に行きたい方は「前置き終わり」から読み始めてください)

Twitterの方ではすでに何度かお知らせしてますが「不幸脱出マニュアル」がこのたび本になりました。めでたい!

幸福になる基本的な方法について紹介してきたこちら一連のnote↓


の内容をもとに全編書き下ろし、表現をマイルドにトーンチェンジ(noteの方の文章は辛辣、冷たすぎ、突き放し過ぎだって色んな人に言われました…笑)、解説イラストをもりもりに詰めこんだステキな1冊となっております。まどろっこしいこと抜きにストレートに頼みます、買ってください!

で、今回は出版を記念して。

「許すこと」について数回に分けて掘り下げてみようと思います。

「不幸脱出マニュアル」「推しにも石油王にも出会えない私たちの幸福論」いずれも基本の流れは同じなのですが、その一番大きな核になっているのがこの「許す」いうこと。本の中でもたっぷりページを割いてはいますが、許すということはこれだけで一冊本が書けてしまうくらい大変なことでして、いくらでも補足したいことがあるわけです。

「不幸脱出マニュアル」「推しにも石油王にも出会えない私たちの幸福論」を読んでくださった方へのオマケとして書きますが、

一応、このシリーズだけ独立して読むこともできるような内容にしています。

ただ、読むのが辛いと感じる方はぜひ読むのをストップしてください。あなたを苦しめるために書いているのではありません。もしかすると「不幸脱出マニュアル」本編を読んでいただいてからの方が読みやすいかもしれません。

許すことは苦しいことですから、ぜひ、余裕があるときに読んで頂きたいです。

ーーーーーーー前置き終わりーーーーーーー

さて、許すことについて。

許しがたいものを許すということ


許すということは、自己肯定感を上げ、幸福になる上で必須のステップです。

「幸せになりたければ、あなたがどうしても許せないことを許さなくてはならない」

読む人が読めば非常に受け入れがたく、難しく感じられるはずです。

この文章を読むだけで腹が立ったり涙が出てきたり、自分の場合は例外だと考える人もいらっしゃると思います。

でも例外はありません。

「どうしても許せないことがあるけれど、それでも毎日超幸せ」なんてことは残念ながら、どうしたって起こらないのです。

許したくないことは許さなくていい!
そうだったらどんなにいいか。
私も何度もそう思おうとしました。

母にされたことを許さなくたっていい。あんなに嫌な目に遭わされたんだから。子ども時代を台無しにされたんだから。あんなひどいことをされて、許さなきゃいけないなんて酷すぎる。そんなことを自分に課すのは自分への虐待だ。私は自分を大事にしたい。許せない自分も認めたい、と。

別にこの考えが格別間違っているとは思わないのです。

この段階を経験することも大事だったと思います。

しかしここにとどまっていた頃の私は、やっぱり現在の私ほどには人生を楽しめていなかった。それが事実です。

幸せになる方法を皆さんにシェアしようとしている私は、やはりどうしてもあなたにこう言わざるを得ないのです。

めちゃくちゃ難しいのはすごくすごくすごーーーーーーく嫌になるほどわかるけど、それでも、ちょっとずつでもいいから、段階的にでいいから、いやいやでいいから、一歩一歩、いや半歩ずつ、いや指の爪先分ずつでいいから、許しましょうと。

なぜ、許すことが大切なのか


これはですね、「許せない」と「許している」の違いから考えるのがわかりやすいです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

例えばある女性、Aさんは

会社の同僚から陰口を叩かれたことを思い出すと、もやもやと嫌な気分になります。

一方で、高校時代、友人たちから仲間外れにされたことを思い出すと、その時辛い気持ちを味わったという事実は覚えていても、たった今嫌な気分になったりはしません。

また、Aさんは小学生の頃に幼馴染から無視されて悲しい思いをした経験がありますが、現在それを思い出すことはありません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この場合、Aさんは会社の同僚とその行為は許していませんが、高校時代の友人たちや幼馴染のことは許している、と言えますよね。

嫌なこと+それを忘れられず、思い出すたび不快になる=許せない
嫌なこと+それを覚えているが、思い出しても不快ではない=許している
嫌なこと+そのこと自体忘れる=許している

どうしても許せない何かがあるということは、たった今も、思い出すだけで嫌な気分になる何かがあり、なおかつ、それを忘れられない=ある程度の頻度で思い出しているということです。

つまり、許せない何かがあるということは、定期的に不快感=不幸を味わっているということ。

「定期的に不幸を味わっているけど最高に幸せ!」なんていうのは、文章として矛盾していますよね。その不幸の定期便、解約したらもっと幸せになるに決まっています。

その迷惑な定期便、解約できます。必ずできます。

許せないことは、必ず許せるようになります。

どんなに深い恨みを抱えていても、絶対に誰でも幸せになれます。

もちろん許すかどうかは人の勝手


念を押しますが「許さなくてはいけない」とは、私は思いませんし、誰に押し付けるつもりもありません。

許さない思いを抱えたままでも、抱えたままなりの幸福はちゃんとあります。そして何より、許すも許さないも、どう生きるかは当然人の勝手です。

でも、幸せになりたい人。つまり、もっと安心して気楽に、毎日を笑顔で過ごしたい人にとっては「許した方がいい」という事実を、隠したり、誤魔化したりするのは違うと思っています。

許さなくていい、逃げていい。そう言われたい時が誰にだってあるし、許さないこと、逃げることも、時間稼ぎとして十分有効だし大切ではあるけれど。

でもいつか、どこかのタイミングで「逃げずに許す」を選択しない限り、決して安心して暮らすことはできないのです。

今回はここまでです。

↓次は「許すための具体的な技術」について書いてます。↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?