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「定期的にちよっとしたキッカケで落ち込んでしまう」のメカニズム:不幸脱出マニュアル③

前回は「あなたの中に悪玉がいる」という話をした。


自己肯定感が低い人は、この悪玉を弱らせることを最初に考えなければいけない。

では悪玉を弱らせるために出来ることは何だろうか?
それを説明する前に、まずは悪玉の生態を簡単に説明したい。

 悪玉はネガティブな感情を食べて育つ

悪玉は、あなたの心に寄生、ネガティブ感情を食べて生きている。これが悪玉の生態の全てだ。

あなたの中に悪玉が住んでいる。そのイメージを、ありありと思い浮かべて欲しい。

そして、あなたの日常で起こっていることをよくよく思い起こして欲しい。
あなた(現状に不満を持つあなた、自己肯定感が低いあなた)は時々、すごく気分が落ち込む時がないだろうか。もう全てがダメだ、あれもこれもダメだ、こんなのは嫌だ、何もかも嫌だと叫んで、全部を投げ出してしまいたくなるような時だ。
泣いたり落ち込んだり暴食したり記憶がぶっ飛ぶほど飲酒したり誰かに八つ当たりをしたり。程度の大きさは人によって様々だと思うが、心当たりがあるんじゃないだろうか。
そして散々物事を台無しにした後で、「もっとポジティブにならなければダメだ」とか「もっと前向きになろう」と自分を奮い立たせ、いったんは日常を取り戻す。
それが1年に1回なのか、数ヶ月に1回なのか、数週間に1回なのか、あるいは毎晩なのかはわからないが、定期的にそんなことを繰り返しているはずだ。

そして、そうした激しい落ち込みが起こるきっかけは必ずしもそれほど大きなことではない。そうでしょう?
なんだかほんの些細なこと、ちょっとしたことで糸がプッツリ切れたようにネガティブな感情が溢れ出て、全てが真っ暗に思えてしまう。
あなたは「ずっと溜め込んでいた感情がちょっとしたことで溢れ出てしまった」という風にあれを捉えているかもしれないが、本当はちょっと違う。
あれは単に、悪玉の食事の時間なのだ。腹を減らした悪玉が些細なことをダシにあなたをネガティブの渦に引きずり込み、散々ネガティブな感情を生み出させたら、腹がいっぱいになって大人しくなる。次の食事の時間までは、あなたはそれほど悲惨な気持ちにならなくて済むというわけ。

悪玉は生き残り、繁栄したがっている

大きな悪玉であれば必要な食事の量は多いだろう。食事の回数は多く、一度に食べる量も多くなる。

悪玉はより多くの餌を獲得するため、宿主がネガティブな気分になるようにその行動をコントロールする。

自己肯定感の低い人がどれほど強力に悪玉にコントロールされているかわかるだろうか。不幸な人は頻繁に落ち込んだり自暴自棄になったりなど直接間接的な自傷を行うことで、巨大な悪玉を熱心に飼育しているのである(もちろん本人は無意識だから、本人に責任があるわけではない)

生き物の道理として、悪玉もやはり繁栄を望んでいる。
だから宿主がネガティブな感情を振り払い、ポジティブな行動を起こすことに猛烈な抵抗を示す。

あるいは、ポジティブな行動を起こそうとするあなたをいったん泳がせた上であるタイミングで強烈に抵抗し、あえて挫折を味合わせることもある。
「挫折するくらいなら最初からやるなよ」と言い、あなたを惨めな気持ちにさせる。その惨めさが、悪玉にとっては最高のごちそうなのである。

悪玉のイメージを固めよう

自分が落ち込んだ時、苦しむ時、自暴自棄になった時のことを思い出して欲しい。そして、普段の自分を思い出して欲しい。まるで別人のようだと思わないだろうか。実際にその2人は別人だ。つまり、落ち込んでいる時のあなたは悪玉に乗っ取られている。

あなたはあれを自分だと思っていたでしょう。「あれは自分だ、自分が悪いのだ。なんて醜い自分だ、なんて馬鹿なんだ、大嫌いだ」と思っていたでしょう。でもそんなことは思う必要はない。悪玉の思うツボだから。

今度落ち込みに襲われた時は、別にそれをやめようとか退けようとかする必要はない。ただ、どのように悪玉が暴れるのか、どのような言葉であなたを罠にかけるのか。その様子を観察しよう。あなたがやるべきことは反省ではなく、生き物観察だ。

悪玉の弱体化は悪玉を知ることから始まる

落ち込みの真っ只中にいる時、当然この文章のことなんか忘れてしまっているはずだ。この文章は悪玉にとって非常に不都合だから、悪玉はこの情報をあなたに思い出させまい、忘れさせようと頑張るだろう。

だからどうぞこのことを思い出せるよう、なんらかの工夫をしておいて欲しい。今のあなた、悪玉に乗っ取られていないあなたでいるうちに。

実は、悪玉を悪玉であると認識できたら、それだけで悪玉は力を大幅に失う。落ち込みの最中、悪玉を自分とは別の存在としてとらえることができたなら、あなたはそのことをよく実感できると思う。

ここまでのまとめ

もしかしてこの話長いの?と思ったあなた、正解!
ちゃんと伝わってるか不安なので、ここまでのまとめを書く。

不幸を感じるのは、自己肯定感が低いからである→
自己肯定感を上げようと頑張る前に、
邪魔してくる悪玉をどーにかするべき→
悪玉はネガティブ感情を食べて生きているあなたとは別の生き物。

ここまででもクソ長くて読んでられねーわってなった人多分いるとは思うけど、どーにかわかりやすく伝えたくて頑張って書いてます。もしかしたらそのうち漫画に起こすかもだけど、文章の方がより細かいことが伝わるような気がしてる(どうだろう)

↓次回はいよいよ「悪玉を弱体化させる方法」に迫ります↓



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