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【鈴木修氏退任】生涯現役

みなさん、こんにちは

大槻亮太です。

スズキは2021年2月24日、鈴木修代表取締役会長(91歳)の退任を発表

修氏の生涯現役を貫く生き方がかっこいい。

鈴木 修氏は1978年にスズキ社長に就任。
40年余りにわたり経営の指揮を執ってきました。

2000年に会長兼CEOに就任し、一時は社長職も兼任したものの、2015年には社長職を、2016年にはCEOを後任の鈴木俊宏氏に譲っています。

会長退任後は、相談役となる予定だそうです。

・ワンマン社長と言われる所以

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◆社長就任の翌年に発売した軽自動車「アルト」。
「エンジンを取ったらどうだ」と徹底的にコストを削った結果、既存の軽の2割以上安い47万円で売り出し、大ヒット。

販売店の経営者の家族構成まで把握し、「オヤジは元気か」「息子も一人前になったな」などと声をかけてきました。
そうやって修理工場を営む販売店との強固な関係を築き上げ、33年連続で軽自動車トップの座を守ったのです。

◆スズキにとって日本を上回る市場に育ったインドへ進出
合弁相手を探しに来日したインドの国営企業の調査団に対し、他社は中堅人員が応対した中、社長就任4年目の修氏がプレゼンを行い、合弁相手の座をつかみ取りました。

上記エピソードなどからも伺えますが、自他共に認めるワンマン経営者。

・生涯現役の生き方

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修氏の引退はスズキの最大の経営リスクとされてきました。
「ワンマン時代の後は集団指導というのが歴史の必然だよ」
と本人も話していましたが、「生涯現役」とも公言していました。

長男である鈴木俊宏氏に兼務していた社長を譲ったのは2015年。

それまでも他の方に社長を譲ったりもしていたが、様々な事情から会長職と社長を兼任している状態でした。

そして社長やCEOの肩書が外れても、実質的にスズキのトップは修氏でありました。

とあるインタビューで、
「一歩引いて、社長を前面に立ててもり立てては」と言われると、
「私には40年の経験がある。(役員たちは)俺に勝て。それには勉強しろ」
と強調し、
「取締役会で『あなた、辞めなさい』と言われたら僕はさっさと辞めますわ。それが最高の花道だ」と終始強気だったのです。

めちゃめちゃかっこいい。

トヨタとの提携交渉開始を決定したタイミングでの記者会見で、
「最大の課題としていた提携にメドを付けた。これを機にもう少し社長を前面に押し立てる考えは」と改めて記者が尋ねると、
「企業経営者というのは『これで一段落』ということを考えていないと思いますよ。チャレンジするということ、企業経営を社会のためにやっていくということはいつまで経っても変わらないんじゃないですかね。あなたのおっしゃることは参考にさせていただきますが、私は全然違っていると申しておきます」
と言い放ち、隣の豊田章男社長を「さすがですね」と唸らせていました。

・修氏にとっての退任

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近年多くの改善や不正行為が見つかった。
その一因として、「会長に物を言えない体質が年々強まっていったからではないか」と指摘する声もありました。

スズキが100周年を迎えた2020年に退任を囁かれましたが、続投。
「生涯現役」を貫くのかというところでしたが、
2021年6月で会長を退任し相談役に就くことになったのです。

「退任するが現役でいるわけですから逃げも隠れもしません。相談役を受けることにしましたから、肩書を捨てても現役であります。どうぞよろしくご相談ください」と語りました。

「生涯現役」

そこを貫く生き方がかっこいいです。

私も自分の理念を貫く生き方を通して、
周りの方々に良い影響を与えていきます。


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