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KAPOK KNOTから考える、アパレル×クラウドファンディングの可能性 ~weの時代編~

このnoteはこんな人向けです。

・クラウドファンディングをやってみたい方
・アパレル業界のこれからに憂い悩んでいる方
・自分のブランドを立ち上げたい方
・KAPOK KNOTのクラウドファンディングに興味がある方


1.アパレル業界の課題

はじめまして。
深井喜翔(通称、きしょう)です。
私は大阪にある創業75年のアパレル企業、双葉商事の4代目です。
今回、9月20日からMakuakeにて新商品を出すのですが、
「そもそもなんでクラウドファンディングやるんだっけ?」
という自分への問いを整理するためにnoteを書きました。
少し長いのですが、誰かの役にも立ったら嬉しいです。

さて、私は5年前、父親と祖父に呼び戻され、
家業に戻りアパレル業界に身を置くことになりました。
そこで大量生産大量廃棄を前提としたアパレル業界の限界を感じました。

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そんな大量生産大量廃棄に対する一つの答えとして、
私はクラウドファンディングを活用しようと考えました。
商品を受注してから生産すれば、売れ残りはなくなる。
そんな単純な発想です。

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2.クラウドファンディングとアパレル業界

感染症により一気に普及し、今でこそ一般化したクラウドファンディング。
しかし、3年ほど前までは、アパレル商品をクラウドファンディングする企業はほとんどありませんでした。
そんな中、新しい物好きな私はアパレル×クラウドファンディングは非常に可能性のある手法だと感じていました。
そこで、大手のブランド運営をしている方に、新商品をクラウドファンディングで出す提案を行いました。

その回答は、大体こうでした。
「へー面白いね。で、アパレル業界ではどこがやってるの?」
つまり、前例の少ない商流をあえて大手がリスクを取って試さなかったのですね。

もちろん、どこのアパレルブランドも廃棄をしたいわけではないので、
受注生産はできるんだったらしたいんです。
でも、やっぱり受注生産は時間がかかる。
真夏に冬物のものでも買いたい人って、
よっぽどそのブランドが大好きなファンの人に限られがちです。

つまり、従来の受注生産には、
新しいユーザーに出会えず、結果として数量が少なくなって高い商品になってしまうという問題が、ありました。


そんな新しいユーザーに出会うプラットフォームとして、
クラウドファンディングが大きな役割を担うのです。

3.weの時代とクラウドファンディング

そんな中、私はMakuakeという応援購入サイト(Makuakeはクラウドファンディングとは呼ばず、応援購入)を活用し、
アパレルブランド、カポックノットを立ち上げたので、
その実体験ら見えたものを今回のnoteで共有できればと思います。

●カポックノットの実行例●

クラウドファンディングは、とにもかくにも、
事前にいかに仲間作りをしておけるか、です。
ここで大切なことは、あくまで「仲間」で、消費者ではありません。
生産者と消費者という二項対立では、なかなか上手くいきません。

言い換えると、クラウドファンディングは、
Iとyouの構図ではなく、いかにweとして捉えてもらえるかが重要なのです。

「私が支援/購入することで、あなたの何かが解決する」という、
一方的なボランティアのようなgiveの精神ではない。

私たちの課題を解決したい」と思ってもらえることが大切です。
うーんわかるようでわかりにくいですよね。
ここでもう少しかみ砕いて説明します。

・Iとyouのコミュニケーション
「私はこんなことに困っているので、あなたに援助してほしいです!
 対岸に渡るために、船が必要なのでお金を出してください!」
 ⇒従来のイメージのクラウドファンディング。募金的なもの。
・Weのコミュニケーション
「私たちは共通のこういう課題があるので、一緒に解決しませんか?
 対岸に渡るために、私が船を作るので一緒に漕いでください!」
 ⇒Makuakeに多い、応援購入型のクラウドファンディング。ポイントは船を作るところまではやること。

この辺りのコミュニケーションで、本当に素敵なのが、
アパレルでいち早くクラウドファンディングを活用されていたall yoursさんですね。
私がWeと呼んでいるものは、彼らがかなり前から「共犯者」と言語化されています。
ちょっと悪そうで心くすぐられますよね笑

具体的に、all yoursさんは、試作段階の商品のフィードバックにお客さんの声を存分に反映しています。さらに、クラウドファンディング開始前に、共犯者の方だけが見れるページを作り、事前にWEBページにもフィードバックをもらっています。
今でこそ、インスタライブなどでの相互コミュニケーションが当たり前になりましたが、
デジタルとリアルでの相互コミュニケーションをいち早く、
アパレル業界で取り入れていたのはall yoursさんであること間違いありません。


さて、他の事例としても、「もちはだ」というブランドも非常に面白いです。
「世界から寒いをなくす」ために、「冬パッと布団から出られるパジャマ」を作っているブランドです。

誰もが課題としている、「冬なかなか布団から出られない」という課題に対して、解決策を提示しているのです!

更にもう1つ秀逸な施策としては、「完売達成で、全員プレゼント」というキャンペーンをしていたことです。
「この船を頑張って漕いだら、いい世界が待ってるし、私にも良いことがある!」
そんなことを思わせてくれる事例です。

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さて、「ほなカポックノットのWeの課題はなんやねん?」ということですが、KAPOK KNOTで私が取り組んでいることは、
「サステナブルの参加コストをゼロにする」ことです。
サステナブルというものが縁遠かった従来の社会に対して、
「機能的でデザインが良い商品買ったら、いつのまにかサステナブルだった!」という体験を提供したいのです。
その体験から、もっともっとサステナブルな選択が身近に感じられ、
持続可能な世界に近づくと私は信じています。

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4.終わりに

今も私は毎日今年の商品を持ち歩いていますので、
試着ご希望の方はご連絡ください!笑
また、The Crafted GINZAでの試着も可能です。
The Craftedのコンセプトも「1:1からn:nへ」なので、
Weの思想にとてもマッチするんですよね。

The Craftedについてはこちらからどうぞ。


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access:東京都中央区銀座1-6-2 1階
showroom営業日:金土日 10:30~18:00

※KAPOK KNOTのSNSとクラウドファンディング

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