社会人8ヶ月目

新しい環境で、心機一転。


①配属が変わり、初心に返る

 11月から配属先が変わり、もちろんメンバーも業務もガラリと変わった。正直、配属前は複雑な気持ちもあった。「やっと今の業務に慣れてきたのに...?あともう少しで成果が出そうなこのタイミングで...?」と疑問に思ったこともあった。一方で、「このプレッシャーから解放されるんだ...」とホッとしている自分も正直いた。
 配属先のチームは、もちろん楽ができるようなチームではなく、入社初期のテレアポに近い形で営業をかけていく業務が中心となるチームである。
 チームのリーダーは二児のママで、時短勤務をしながら5〜6人のマネジメントをしている。時短かつフルリモート勤務とは思えないくらいスピード感のある連絡、的確なアドバイス、チームを鼓舞するエネルギーで、いつも圧倒される。
 そんなチームで、私は入社当時の初心を思い出すようなスタートを切った。

②立ち上げ期から第2フェーズへ

 まず配属されて最初に思ったことは、「入社して半年経った今だからできることかもしれない」ということ。
 業務で使うツールの名前、社内用語、他チームとの連携などなど、覚えること・1人では完結しないことが多い。仕事とはそういうものだと言われればその通りだが、入社直後の、サービスや業界への理解が浅い状態ではかなり難しい業務だろうと感じている。
 さらに、チームとしてまだ体制が整いきっていない。というのも、立ち上がったのが1年ほど前らしい。私は立ち上げ当初の様子を知らない訳だが、ルールや他チームへの連携の仕方など細かいところでもっとアップデートできそうな部分がたくさんある。それはおそらく新しく配属された自分だからこそ気づく観点だから、そのアップデートを積極的に行うことで、このチームの第2のフェーズに貢献したいと思うようになってきた。

③「成果を出す」とは何か

 配属が決まって間もないタイミングで、尊敬するある人と話す機会があった。その人に、配属直後の自分のモヤモヤを吐き出した。「やっともう少しで成果が出せそうな瞬間にチームが変わるという悔しさ、新しい環境というワクワク、成果が出せるか不安」。ひと通り聞いてからその人は言った。

 「あなたにとって、成果を出すとはどういうこと?」「成果って本当に出すべきなの?」

 私は拍子抜けした。当たり前じゃないか。会社という組織において、成果を出せない奴は価値が無いのと同等ではないか。そう思っていた。その人は続けた。

 「成果を本当に自分が出すべきなのか、ってことだよ。成果が出る=売上を作るということなんだとしたら、常に成果が出せるなんてことはない。売上目標は常に達成できるかギリギリのラインで置いてるはずで、夢物語じゃなく、現実的に達成するにはどうしたらいいかを考えるんだ。成果を出すと一言に言っても、努力だけじゃなくてご縁とか市場の波とか自分でコントロールできないことも混ざってる。」
「仕事って思ってるよりもっとシンプルでいいはずなんだよ。みんなが生活の中で仕事を第一優先にしているとは限らないし、モチベーションにも差が出るのは当然。その中で自分はどうしたいか。あなたがすごいと思っているリーダーも、悩みの種は違えどあなたと同じように悩んでいるはず。」

 それを聞いて腹落ちした。私に足りなかった観点を全部教えてくれたような気がした。私は、私ができることを、強みを活かして、コツコツやっていけばいいんだ。それくらいシンプルなことなんだ。そう思えた。

④おわりに

 一言で言うと、この1ヶ月は「異動を活かせた1ヶ月」だった。新鮮な気持ちと、すべての業務の目的を理解しより良くしてこうという姿勢をもつことができたと思う。
 これからは、「異動したてだから」とは言ってられなくなるし、個人だけではなくチーム全体の目標を意識する必要がある。
 うまくいかないことの方が多いだろうけど、それも含めて楽しむに尽きる。


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