サッカー選手が現役引退をする平均年齢はおよそ26歳だそうです。まだまだ体力的にも精神的にも発達する途中でやめる選手が多いそうです。私もそのうちの一人です。25歳の今年、現役を引退します。このブログでも何度か綴っていますが。

そんな中、周りの人たちは「あと一年ぐらいやってみたら?」と声をかけてくれます。私がまだ志を持ってプレーする姿を見たいといってくれる人がいます。本当に嬉しいことです。スポーツのみならず仕事にも通づることですが、自分がプレーできる環境があることは幸せなことです。自分の好きなことや挑戦してみたいことが目の前に用意されていることはとても幸せなことです。私の場合、サッカーを続けさせてくれる場所もある。仕事をする場所もある。本当に幸せなことです。

その環境を与えてくれた方々に感謝することはもちろん、何か恩返しをしたくなる気持ちにもなります。サッカーでも仕事でも与えられたことをきっちりとこなし、その中で結果も出していく。そしてチームの目標を達成する。それが恩返しになるかと思います。ただ皆さんを喜ばせることができずに終わってしまって申し訳なく思います。

そして私は自分の決めた通り辞める決断をしたのですが、それをはっきりとお世話になった人たちに伝えるのが難しい。皆さんのおかげで自分がプレーする場所を与えてくださったのに、なんだか自分のわがままで恩を仇で返してしまっているような気がして、本当に伝えにくい。自分の意思は伝えているのですが、強くいうと相手の気持ちを踏み躙ってしまうような気がします。考えすぎなのでしょうか。もちろん私の決断に迷いはないですし、覚悟もして今年一年過ごしてきました。もっと早く伝えていればよかったのでしょうか。そうすれば私の決意も伝わってこの期間の付き合い方も変わっていたのでしょうか。

お世話になった人たちに会うことがだんだん気まずくなってしまいます。結果を残せなかったこともそうですし、25歳という若さで辞めてしまうことに対する周りの見方も想像してました。それなのにやっぱり難しい。本音で話せば間違いなく殴られるだろうなと思う。どうやって自分の思いを貫けばいいんだろう。どうやって自分の気持ちを相手に伝えればいいんだろう。本当に難しい。