見出し画像

超ポジティブな心理の落とし穴

一言でいうと

人は自分を守るため、自分以外が悪いと思いたがる

活用シーン

自己肯定感、自尊心

内容

1977年の≪トロント・ニュース≫に掲載された自動車保険の請求に関する記事。事故を起こした人々が、その事故をどのように説明したかが以下の通り述べられている。

・どこからともなく目に見えない車が現われて私の車に衝突し、そのまま消え去った
・歩行者が私の車にぶつかって、その後車の下に潜り込んだ。
・交差点に差し掛かると、植え込みが突然伸びてきて私の視界を遮った。

だれもわかってくれない: 傷つかないための心理学
ハイディ・グラント・ハルヴァーソン (著) 

今回は、実験結果ではないのですが、ある雑誌記事の一部がピックアップされてます。

実は私は自動車保険の仕事をしてまして、この記述を見て少しニヤリと笑ってしまったのです。なぜかというと事故を起こした人の多くは、ここまで極端ではないにしても、必ずと言っていいほど「ぶつけられた」というニュアンスで話をされます。

ああ、ぶつけられたんだ、と思って話を聴いていくと、「あれ、こっちのほうが責任重いやん」という事はけっこうあるというか、8割がたそんな案件です。

これは実質的な責任を持ちたくない、自分の自尊心をたもちたい、という無意識の思いが「そういう現実を自分に見させている」と考えられそうです。


これはもう少し突っ込んで言うと、「仕事が楽しくないのは上司のせいだ」「自分が成果を出せないのは環境のせいだ」また、私の専門分野である親子の事業承継で言うと、「自分がこんなに大変なのは親のせいだ」と思う後継者の心理など、日常的に見かけるパターンです。

こういったとき、本人の眼には自分が見ていることを疑いの余地のない事実と考えていることが多い。これを著者は「エゴレンズで世界を見ている」と表現しています。
そんな状況だから、周囲のアドバイスも耳に入らないのです。結果として、同じ状況をぐるぐる回り続けます。そこに気付いて抜け出してはじめて、自分がエゴレンズで世界を見ていた事に気付くのです。

私の経験上、このエゴレンズの存在に気付くには「今自分が信じていることを常に疑ってみる」という事の積み重ねが必要な気がしています。
また、このエゴレンズは一人の人の中で、いろんなレベルでありますから、一つそれを壊しても、また次のエゴレンズがあったりもします。そうやって一段一段クリアしていくのが、人の成長につながるのかな、なんて思っています。



友達が始める営業心理学セミナー。
開催スケジュールが入っているときは、クーポンコード「600」を入れていただくと、「セミナー終了後3か月相談無料」の特典をゲットしたうえで申し込めるそうです。チェケラッ!!

こんなイベントに登壇することになりました。
よろしければご検討ください(^^)/

私はこんな本書いてる人です(^^)/


頂いたサポートは、日本の二代目経営者のこれからの活躍を支援するために使わせていただきます。