卵巣の宝くじ

一言でいうと

私たちは結構恵まれている

活用シーン

自己啓発

内容

まずあなたの人生の成功度に点数をつけてみてほしい。「+10(スーパースターなみ)」から「-10(完全な失敗)」の間で評価し、答えを書いておこう。

□あなたの人生の成功度……(    )

次にあなたが手に入れた成功のうち、あなたが努力し働いて手に入れた個人的な成果の占める割合と、あなたがかかわれない要因や偶然がもたらした成果が占める配分を考え、それも書き留めてほしい。

□あなたが努力して手に入れた成果……(   )パーセント
□あなたがかかわれない偶然がもたらした成果……(   )パーセント


最も多かったのは、「個人的な成果が60パーセント前後、偶然による成果が40パーセント前後」だった。

ここからはちょっとした思考実験をしてみよう。
母親のお腹の中にいる一卵性の双子を思い浮かべてほしい。二人の生命力も知力も全く同じ。そこに妖精がふわりとやってきて、こう言ったとする。
「あなたたちのうちのどちらか一人はアメリカで、もう一人はバングラデシュで育つことになります。でもバングラシュで育つ人には、税金の支払いは免除しましょう」
アメリカで生まれたほうの子が、生まれた場所に恵まれたおかげで獲得できる収入は、その子の将来的な収入のうち、どのくらいの割合を占めているだろうか?

□アメリカで生まれた子が、生まれた場所のおかげで獲得できる収入……将来的な収入のうち(   )パーセント。

この質問に対して多くの人は「80パーセント前後」と答えた。
つまり、私たちは「私たちの収入のかなりの部分は、恵まれた国に育ったおかげで手に入った」とおもっている。先進国に生まれることは、それほどまでに経済的な優位をもたらすものなのだ。

このことを、ウォーレン・バフェットは卵巣の宝くじと呼んでいる。

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法
ロルフ・ドベリ(著)


私たちは、自分が手に入れたものを、あたかも自分で手に入れたかのように感じがちです。しかし実際のところ、自分で手に入れたものもあるかもしれませんが、そもそも、生まれながらにして手に入れた環境や地位などがあることを忘れがちです。

たとえば、私たち日本人は、なんだかんだいって恵まれた環境にあるといえるでしょう。しかし、多くの場合、私たちの価値観は比較で成り立っていたりします。誰かとの比較で、あの●●さんとくらべたら、今の自分は・・・なんていう思考にとらわれています。

私は親の会社を継ぐ後継者なのですが、正直、ある時期からそんな立場に対する不平不満ばかりが頭の中を占めていました。うまくいかないことがあると、自分の立場を呪ったのです。自分が普通のサラリーマン家庭に生まれていたらととか、もっと業種として旬な仕事だったらとか。まあ、今から考えるととんでもない言いがかりなのですが、その渦中にある自分にとって、そういう方向に思考が行くことには抗えなかったのです。

多くの悩みを抱える人にとっては信じられないことかもしれませんが、私たちは実に多くのものを持っています。ある方に聞いたこんな話があります。
「いま、ここに生きて集える皆さんは、間違いなく誰かの愛を受けています。なぜなら、人は、誰かの愛を受けることなく生きることはできないからです。乳児期を無事に過ごし、今ここに大人として存在できることは、それを手助けした誰かの愛を受けたからです」

いやぁこの言葉、当時の自分にはぐさりと刺さりました。

私たちは今もまだたくさんのものを持っています。そんなことを改めて実感することができればいいですね。


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私はこんな本書いてる人です(^^)/




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