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「もっと」病にかかると、何を手に入れても幸せになれない?

一言でいうと

いつも後悔する人と、しない人がいる

活用シーン

意思決定

内容

心理学者バリー・シュワルツの研究。
人は選択の結果に対して、一定の受け取り方の癖がありそれは大きく分けて二つのグループがあると言われています。

マキシマイザー(完ぺき主義)
いつも最高の結果を求め続けるタイプ。

サティスファイザー(完了主義)
最高でなくとも、ある程度の結果で納得できるタイプ。

『後悔しない超選択術』
メンタリストDaiGo

前者のマキシマイザーというのは、たぶん「もっと、もっと」と常にいいものを求めるのでしょう。これはある一面を見ると「向上心がある」という状況と言えるかもしれません。今の結果に満足できないから、さらに強い結果を求める。そのためにあくなき探求心をもって臨む。なんだか、昭和的な頑張るマンですね!

ただ一方で、幸福学の見地からみると、この「もっと、もっと」というのはけっこう危険です。たとえば、年収が増えれば幸せになると多くの人が思い込んでいます。しかし、データを取ってみると、一定程度の年収までは幸福度と相関関係があるのですが、一定の年収を超えるとそれ以上年収が上がっても、幸福度は頭打ちという調査があります。

さらに言えば、そういった「もっと」がエスカレートしていくと、手段が目的化していきます。幸せになるために収入を増やしたいと思ったのに、いつの間にか、収入を得ることが目的になる。そして気が付けば、家族や、友人もみんな去っていた、というのは割とよくあるドラマのストーリーです。

向上心と欠乏感が表裏一体である、ということはちょっと頭の片隅で意識しておくといいかもしれません。

現代人はこの「もっと」病にかかってるんじゃないでしょうか。そして皮肉なことに、コロナの影響で「もうそんなもんでええんちゃうの」という風潮も出始めたように思います。ぎゅうぎゅう詰めの通勤電車で朝から晩まで働いていた日々と、平日の日中ののどかな公園で子どもと遊ぶお父さんの姿。どちらが幸せなのでしょうか。

今あるものに幸せを感じられる感性こそが、今の時代に求められているのかもしれません。



私はこんな本書いてる人です(^^)/


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