感情を抑え続けると、身体が動かなくなるという証明実験
一言でいうと
我慢は良くない
活用シーン
生き方
内容
心理学者ロイ・バウマイスターの研究。
感情的な反応を抑えて感動的な映画を見る。(感情的ガマン)
→その後は握力テストで成績が悪くなった(肉体的消耗)
甘いものを我慢しながら健康的な野菜を食べさせられる。
→認知的タスクを課されるといつもより早く降参する
つまり、ガマンは人を消耗させ、認知的、感情的、身体的のいずれかを問わず共通のメンタルエネルギーのプールを使っていることを証明した。
ちなみに人のメンタルエネルギーのプールを消耗させるものとして代表的なものは、
・考えたくないのに無理に考える。
・感動的な映画を見ているのに感情的な反応を抑える。
・相反する一連の選択を行う。
・他人に強い印象を与えようとする。
・配偶者や恋人の失礼なふるまいに寛容に応じる。
・(差別的偏見を持った人が)人種の異なる人と付き合う。
など。
そしてその結果出てくる徴候も様々でたとえば、
・ダイエットをやめてしまう。
・衝動買いに走る。
・挑発に過剰反応する。
・力のいる仕事をすぐに投げ出す。
などがあります。
『ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか?』
ダニエル・カーネマン (著)
すごーくかみ砕いて言うと、人の心の中には
「元気の源(メンタルエネルギー)」があると考えてみます。
その元気の源をガソリンとすれば、
感情を制御するにも、
身体を動かそうという意思にも、
物事を感じ取るにも、
使われる万能の燃料となります。
人の心の中には一定量のこのガソリンがあって、これが枯渇すると
我慢が効かなくなるようです。
だから、今日一日が感情的ながまんを繰り返していて心は疲れても、
肉体的には楽だったという日だったとしても、
身体も無理が効かない状態になっているわけです。
なぜならば、身体が使うべきガソリンを、感情で使い切ったから。
で、現代人はきっと、感情の制御にとっても多くのメンタルエネルギーを使っています。
そうすると、身体を動かすのさえも億劫になってくる。
ここにもしかしたらうつ病のメカニズムが潜んでいるのかもしれません。
私達は、知らず知らずのうちに我慢をしています。
思い切って、ガマンすることをやめる決心が必要なのかもしれません。
私はこんな本を書いてる人です。
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