ベジタブル、ベジ食べる!
野菜はもっと食べたほうがいいとは、誰もがなんとなく思っているんですよね。でもうまく食べられないから、そこに小さなストレスがあるように思います。外食やテイクアウトなど体に負荷のかかる食事を続けていると心の不安も増していったり。みなさん、ふだん野菜をどんな風に食べていますか?
野菜の本を出しました!
サラダ、鍋、野菜炒めなど「野菜の食べ方がいつも同じになってしまう」「野菜がどうしても使い切れずに残ってしまう」という声をよく聞きます。そんな悩みに応える野菜料理の本『有賀薫のベジ食べる!』を文藝春秋から出しました。私がスープづくりの中で発見してきたさまざまな野菜の魅力を詰め込んだ一冊です。そして初めての、スープ以外の本になりました。
レシピの多くは私がふだん家で食べているようなシンプルなもの。
第一章では、野菜単品と基本調味料で作れる料理を紹介していて、ふだん料理をしている家庭なら、いま冷蔵庫にあるもので作れる1品があるはず。
目分量でいけるぐらいの簡単さで、切った野菜をただフライパンで焼く、ゆでる、蒸すなど、料理というより「食べ方」に近いものも多数あります。切り方や調味料の組み合わせをちょっとずらすだけでも、新鮮に感じます。
残り野菜の使い切り術も盛り込みました。買った野菜を一度で食べ切るレシピ、その逆にちょっとだけ残った野菜で作るレシピ。
余りものを出さないことばかり目的にしているわけではなく、どれもわが家でヘビーローテーションしている食べ方です。
もちろんスープの章もあります。食材と水と調味料を鍋に一緒に入れて煮込むだけという、かなり便利なスープレシピです。
野菜料理は家でやる価値が大きいです
最近は便利でおいしい調理済み・半調理の商品が増え、料理の手間はずっと楽になりました。買う方が合理的だなと思うものもたくさんあります。
それでも野菜に限っていえば、定食やお弁当に申し訳程度についてくるサラダや100gで4~500円もするようなテイクアウトの野菜料理など、値段に味が見合わないことが多いように感じます。メインは買ってきたものでもいいけれど、野菜料理だけは自分で作りたてを食べた方が10倍おいしいし、コストパフォーマンスもいい。家で作る価値が高いのです。
仕事が忙しくてどうしても食事が偏ってしまうという人でも、たまに野菜多めの胃腸に負担をかけない食事を間にはさむと体が楽になり、その結果、心にもゆとりが生まれます。野菜をたっぷり食べると人はやさしい気持ちになれるのです。
この本は野菜をおいしく食べる本であって、野菜のみで作る料理ではありません。肉や魚介を使うレシピも多いので、完全なベジタリアンの方には向きませんが、むしろ菜食主義というほどストイックではない、気軽な野菜本としてご活用ください。
これからはスープに限らず野菜料理のレシピなども少しずつnoteにアップしていけたらと思っています。
ぜひ、よろしくお願いします。
読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。