「雪の集落」音も無くしんしんと降り積る雪の中 古民家の居間には暖炉を囲む家族のなごやかな顔と顔が見える様です
冬場にはすっぽりと雪の中に閉ざされる豪雪地帯
その山間部で生まれ育った作者は
幼少期に体験した事が
体にも心にも染みついているのでしょう
青年期には都市部で働き家族も持ち
そして今 温暖な湘南の地で暮らしています
ところがその季節やその時が訪れると
いてもたってもいられず
ひとりで厳冬のふるさとや極寒の山々にも
更に朝霧にけむる湖や沼や川面の景色を
写真に収める為出掛ける様です
車にカメラや機材をいっぱい詰め込んで
車中泊の為の防寒対策も万全にして
出発する様子が目に浮かびます
地元湘南の写真クラブに所属し
いろんな展覧会へも出品しています
昨年も二科展写真部への入選を果たすなど
精力的に写真撮影に取り組んでいます
そんな活動の中 撮り溜めた写真の一枚を抜き出し
それをモチーフにして絵画作品を制作しました
黒とグレーのアクリル絵の具をベタ塗りした後
空と雪の部分以外をマスケットインクで覆います
空と降り積もった雪を彩色し良く乾かして
マスケットインクをはがすと
木立や建物が見える様になります
このマスキング技法を利用し
モノクロの雪に埋もれた
茅葺屋根の山村を描いています
音も無くしんしんと降り積る雪の中
古民家の居間には 暖炉を囲む家族の
なごやかな顔と顔が見える様です
心あたたまる作品に
なぜか気持ちがゆるんでしまいます
絵画講師 若林薫 評
「作品をご覧頂きありがとうございました。気に入って頂けましたら、
スキ・コメント・フォローなど頂けますと創作活動の励みになります。
よろしくお願い致します!」
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