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立体彫刻1・青い瞳のジュリアンは美白の西洋人・・・

青い瞳のジュリアン (W1500×H1200×D900)㎜


1991年ドイツ・デュッセルドルフでの
個展「若林薫切り絵展」の際
オランダ・ベルギー・オーストリア・イタリア等の
美術館を見学して廻る中で
たくさんの彫刻との出会いが有りました。

それまで創作してきた油彩や切り絵等の
平面絵画とは違った立体感・ボリューム感への魅力は
常々感じていましたが
巨大で豊満な肉体に強く刺激され
外国人をデフォルメ誇張した作品を
作ってみたい衝撃しょうげきにかられた事が
この作品を生み出した一番の要因だと思います。

材料は製材所に行って南洋材のアガチスを知り購入いたしました。
樹高30Mにもなる巨木です。
工場で見た時はあまりの大きさに驚きました。
クレーンで持ち上げ2tトラックいっぱいの大きさでした。
これを各パーツに製材し墨出しを行い、半年間掛けて
彫刻家のS氏と協力して組み上げました。
2000年にはテレビ番組「天才たけしの誰でもピカソ」に
出演した想い出の彫刻です。



立体彫刻2・欲張りなジュリアンに自然界の全ての力を込めて・・・


欲張りなジュリアン 木彫 W2,350×H1,645×D1,200 ㎜

我が身に全てを備え絶対的な存在としてありたいと
強い思いで制作した体は
水中を自由に活動出来る半魚人
背中には羽根を持ち大空を支配する者として存在し
両手両足にはしっかりとした筋肉を持ち合わせ
男性的であり陸上をすばやく駈け廻る
又胸は豊かで両性具有な生き物でも有る。

手に太陽のエネルギーを保ち
足の裏では月の光を放つ
本体を支える柱は360度回転し
更に前後にも可動する。
その支柱には大輪のバラの花が巻き付き
自然を愛する優しい心も持っている
背中の真ん中には方位を指し示す
羅針盤らしんばんが設置され
東西南北どこでも迷う事なく
飛び廻る事が出来る。

残念ながら今は解体され太陽と月の部分しかありません。
ハマ展に出品し 横浜市教育委員会賞受賞(彫刻デザインの部)


欲張りなジュリアン 部分(太陽)
欲張りなジュリアン 部分(月)




青い瞳のジュリアンは 
メタバース 造形美術館の中に収めました




たくさんのスキをありがとうございました。
これからもこれを励みに絵画を通して、
楽しく そして皆さんの心の中に 何か記憶に残るような
記事を発表していけたらと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。



















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