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お香と名香「蘭奢待」について知る香道体験会を開催@11/23(土祝)東京国立博物館 茶室「転合庵」

「香道(こうどう)」とは、香木の香りを楽しむ日本の芸道のこと。お香=香道は、茶道や華道に比べると、まだまだその存在や内容をよく知られてはいないのが現状です。しかし、馥郁たる香木の香りに遊ぶお香の醍醐味は、末長く伝え遺すべき魅力に満ち溢れています。

そのようなお香の魅力を味わって頂く良質な機会を作りたいと思い、年に一度、東京国立博物館で初心者歓迎・正座なしで参加できる香道体験会を開催しています。

気軽に参加できるけれども、本格派。

初めての方でもお香本来の楽しみに触れられるよう、少人数制でゆっくり香りを楽しむ場づくりにこだわり、初めての方からリピーター、香道経験者まで、老若男女を問わずご好評を頂いています。

前回の香道体験会の開催レポートや、参加者の方々のご感想は、こちらからご覧いただけます。

名香「蘭奢待」とは? 香道の複雑な歴史と文化を体験的に学びたい方へ。

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第六回となる今回は、御即位記念として東博で展示中の名香「蘭奢待」特別公開を記念して「香道と蘭奢待について体験的に学ぶ」を開催テーマにしています。

蘭奢待(らんじゃたい)とは、正倉院に伝わる名香のこと。黄熟香、東大寺とも記され、織田信長や足利義政など天下人が求めた歴史ある香木です。

……と、ここまでの概要は、ちょっとインターネットで検索したり、辞書や一般的な書籍を読んだりすればすぐに分かることですが、香道界における蘭奢待の歴史はもっと複雑怪奇な面白さを備えています。

蘭奢待の歴史はちゃんと調べると非常に面白いのですが、その複雑さを学ぶのは中々骨の折れるものです(ので、長年にわたり香道を習っている方が概要以上のことをご存知ではないケースも然程珍しくはありません)。

そこで、蘭奢待が特別公開されるこの機会に合わせて「香道や蘭奢待について、もう一歩踏み込んだ知識をわかりやすく解説してほしい」「文字や映像ではわからない香りについて、体験的に学びたい」という方に向けて、複雑な香りの歴史と文化の海に入って行くための水先案内人の役割を務めたいと思います。

SNSではこのように時々(一般書やネットではあまり知られていないお話も含めて)お香に関する小話をご紹介することがあります。今回ご参加の方には、蘭奢待にまつわるエピソードも含め、お香と蘭奢待について体験的に知る機会をお届けしたいと思います。

香道体験会の詳細・お申し込みについて

令和元年(2019年)の香道体験会「香筵 伽羅の香りを聞く会」の開催は、11/23(土・祝)です。

会場は、東京・上野にある東京国立博物館 日本庭園内に位置する小堀遠州ゆかりの名茶室「転合庵」を貸し切りにて開催いたします。

詳細・お申し込みについては、以下のPeatixページをご覧ください。

色とりどりの紅葉の錦が美しい日本庭園と御池を眺めつつ、馥郁たる香りに心遊ばせるひと時をご一緒できることを楽しみにしています。

madoka 拝

*画像出典:宮内庁ホームページ「黄熟香(蘭奢待)」(http://shosoin.kunaicho.go.jp/ja-JP/Treasure?id=0000012162)

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