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願いがかなうぐつぐつカクテル

願いがかなうぐつぐつカクテル見てきた!!

小学校の頃図書室の本を全部読み尽くしたくらい本大好きだった私が、一番すきだったミヒャエルエンデの、魔法のカクテルが舞台になったって聞いたの。

朝Twitterで知って、10分間ほど記憶喪失になってる間に、誰かがチケットを取ってくれたらしい(しらじらしい)

全てをかなぐり捨てて新国立劇場へ!や、ほんと、これからちゃんと仕事します。

こまつ座もそうだったけど、消毒、連絡先の申告、チケットは自分でもぎり、座席は一個おき。

座っちゃダメな椅子には独特な絵のイラストが!かわい。。。い!しかし子どもは泣く!
でもさ、なんかこうやってお席に座ったわたしたちが寂しくないようにしてくれて嬉しい。

コロナで自粛中、いろんな、劇場のナカノヒトからの思いを受け取ることが多かったけど、そんなにお客さんのこと思ってくれてるんだっていちいちちょっとビックリしてたの。もっとじゃがいもなのかと思ってた。わたしたち。

思ったより相思相愛だった。お客さんと作り手さんは。

おはなしはね、大晦日の真夜中までに、動物を絶滅させたり川に毒を流したり、疫病を作り出したりしないと、地獄の魔王に「差し押さえ」されちゃうっていう契約をした、イルヴィッツアー博士(北村有起哉さん)が、大晦日の晩に、口に出したことが全てあべこべになってかなうリキュールをつくって起死回生の悪い願い事をしようとするのを、おバカで自惚れやの猫のマウリッツィオと、悲観的すぎるカラスのヤコブが止めようとするっていうお話なの。

役者さんは、カラスのくちばしやネコの口、お衣装を模したフェイスガード完備でお芝居してた。徹底してるの。

弱点もやなところもある天敵同士の猫とカラスが、それぞれ尊敬しあって、弱点を補いあって、打開策を見つけたり、ものすごい勇気を出したりするの。カラスくん(森下能幸さん)が、猫さん(松尾諭さん)の、自信のない見栄っ張りを認めてあげて、嘘ついてたのもそのまんま受け止めてあげてたの、なんか、私自身のお友達からかけられてる優しさと重ねてううううってなっちゃう。

最後の気持ちの良いどんでん返しや、あべこべ言葉の楽しさや、バタバタドタバタも楽しかったな。最後の最後、結末を全然覚えてなくてそっか!!って思っちゃった。

ミヒャエルエンデは、預言者みたいといつも思うの。モモのディストピア感も、すごく今の時代にあってるし、魔法のカクテルは環境問題を正面から論じてもいるの。

子供の時に読んだハラハラして面白い!!って言う気持ちを今も思い出せるし、今読むとそれに加えてすごく考えなきゃいけない大人のテーマもあって、大忙し。

子どもと一緒に来てるご家族連れが多かったけど、大人も子供もそれぞれに楽しんで、それぞれにメッセージを持って帰れる作品なんだなあって思いましたん!!

#願いがかなうぐつぐつカクテル #北村有起哉 #森下能幸 #小山ゆうな #ミヒャエルエンデ

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