フランスのサラダは何故こんなに美味しいの?
シチリア島の州都、パレルモからの発信。 こちらは軟禁生活22日目、つまり4週間目に突入です。 生きています(笑)、普通に元気で。
外出しないので特に話題があるわけでもなく、相変わらず写真の整理やパソコン内の書類の断捨離などをしています、そして日々の料理。 私と相方は子供もいなく割と旅行に出掛ける事があるのですが、旅行の写真を見直すのは楽しいものですね。 そして毎年必ず行くのがパリ、それも2月に。
相方はクラシックカーが趣味で、車自体というよりもその歴史などが好きで、2月にパリで行われる「レートロ・モービル」と言うフェアーが目的。私は初夏や初秋に行きたいのですが、必ず寒い2月にパリへ行く事になります。 今年は念願だったモン・サン・ミッシェルへも足を伸ばせました。
フランスは色々と美味しい物が山積みですが、その中でもサラダが美味しい。 どこで食べても必ずと言って良いほど美味しい。
とある小さなお店の前菜に出てきたサラダ。 ごくごく普通で、何の変哲もないのですが、これも美味しかった。 普通に美味しいのではなく、とっても美味しかった。 サイズは小さめ。
必ず食べるシェーブル(山羊のチーズ)入りのサラダ。 下の写真は春巻きの皮のような物でチーズを包んで揚げてあります。 シェーブルは強い味なので好き嫌いがあると思いますが、私は大好き。 結構なボリュームになるので、ランチだったらこれ一皿でもいけるかも。
これ又必ず一度は食べるニシンのサラダ。 シチリアではニシンはスモークされた物しかてに入らないので、オイル漬けのニシンはフランスで。 これも大抵前菜としてオーダーします。 あまりお腹が空いていない時には、これ一皿で。
これもシェーブルのサラダ。 量も多く、これ一皿で十分。 ある日のランチでした。
ツナサラダ。 この量のツナって、普通食べないかも・・・。 少しづつ崩して生野菜と絡めながら。 立派な一品料理です。
温野菜中心のサラダ、サーモン付き。 これも一皿でちゃんと食事となる一品。 フランスはコース料理ばかりではありません、カフェやビストロならば一皿だけのオーダーも大丈夫。 この日は確か夜遅い時間で(10時頃)、サクッとこれとワインで夕食終了。 サーモンの質はシチリアとは比べものにならない上質で(そりゃそうでしょうけど、サーモンは地中海の魚ではないですから)、マスタード入りのドレッシングも美味。
カルチェラタンにある、私達のお気に入りの店で食べたサラダ。 これはもうボリューム満点の凄いサラダ。 フォアグラ、鴨肉というタンパク質も充実していますし、大盛り。 この日はスイス人夫妻と4人で夕食を楽しんだのですが、私の相方以外の3人がこれをオーダーしました。量も質も味も大満足。
まだまだサラダの写真はあるのですが、一応この位でストップします。
何故フランスのサラダは美味しいのか? 因みにイタリアのサラダは大した事がない・・・、勿論きっと美味しい店もあるのだと思いますが、一般に大した事がない。
そもそもサラダの立ち位置がイタリアとフランスでは違うのだと思います。 ほんの20年くらい前まで、イタリア料理におけるサラダはあくまでも「付け合わせ」でした。 これがメインとなる事はなかった。 バールではビジネスマン(やウーマン)がランチにサラダを食べるという姿はありましたが、トラットリアやレストランでは「付け合わせ」の位置付け。 一方フランスではサラダは一品料理として地位を獲得していたのだと思います。 これ、あくまでも私の意見です。
今では特にピッツェリアで、山盛りサラダが一品料理として存在するシチリアですが、フランスのような美味しさがない・・・。 野菜の新鮮さはお墨付きなんですけどね、シチリアは。
それでもサラダをオーダーする事が多い私ですが、そんな時質の悪いオリーブオイルが出てきた日には、ガーン! 一気に食欲が失せてしまう・・・。何度マイオリーブオイルを持ち歩こうかと思った事か。
そうそう、フランスは大抵ドレッシングがかかった状態で出てきますが、イタリアでは味付けなしで出てきます。 そして塩、胡椒、ビネガーとオリーブオイルが別に出され、自分で味付けをするのです。 だからオリーブオイルの質が鍵を握っているわけで、美味しくないオイルだともうどうしようもない・・・。 美味しくないというのはオイルが古かったり、保存が悪く酸化していたり、オイル自体の質が悪かったりという事です。 単調な味付けのイタリアのサラダ。 皆んな疑問もなく食べています、イタリア人にはドレッシングという言葉は存在しないようなので。
色々考えても結論は出ないのですが、とにかくフランスのサラダは美味しい。 だから寒い冬場、2月でも何度も食べてきます。 そうそう、ドイツも美味しいです、確実に。 ジャガイモだけではありません。
日本の食卓ではサラダだけで済ますという事は考えられないかもしれませんが、ヨーロッパではごく普通の出来事です。 家ご飯でも外食でもあり得ます。 野菜が大好きな私は、日々美味しいサラダを追求しています、フランスの物を参考にしながらね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?