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男と女

ダバダバダ ダバダバダ♬ 

今回は帽子のメンズ・レディースに関するうんちくです。

イタリアのボルサリーノやイギリスのジェームス・ロックのような老舗や、昔ながらの製法を踏襲するブランドには、形は同じでも紳士物か婦人物かの決定的な違いが1箇所あります。

それはリボンなどの飾りの位置。
紳士物は左婦人物は右側に付いています。

この左/右は、男女の立ち位置に由来しています。中世よりヨーロッパでは男性は女性の左側に立ち、女性は男性の右側に立つのが一般的でした。隣り合って歩く際、お互いの間に帽子の大きな羽飾りなどあると邪魔だし、周りの人たちから素敵な飾りが見えなくなってしまうので、お互い外側に飾りを付けたんですね。

ではなぜ男性は左、女性は右だったのか。

それは「男性は女性を危険から守る」という精神から来ています。
世の中圧倒的多数で右利きです。右利きの人は左脇に剣を携えます。その剣を抜くことがあった場合、女性が左側にいてしまうと剣を抜きながら切っちゃいそうです。単純にそれが危ないから右側に女性を立たせたんですね。

私は基本的にジェンダーレス万歳な考え方の持ち主ですが、このようなイケメンな配慮とか伝統を感じられるような印にはグッときます。


ついで情報ですが、中世のパリは衛生環境がすこぶる悪く、トイレのピーやらプーやらを平気で窓からポイしていたそう。上から降ってくるそういうものを体で受けてしまわないためにも帽子は必需品だったとか。

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