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乳児湿疹はこれで予防!(育児編)

生まれたばかりの赤ちゃんのお肌はつるつるもちもちで、つい触りたくなりますよね。しかし、産院を退院し自宅での生活がスタートすると「あれ?このブツブツは何?」「昨日よりもブツブツが増えている」と赤ちゃんのお肌のトラブルに困ったことはありませんか?ここでは、赤ちゃんのお肌トラブル(乳児湿疹)と予防についてお話します。

乳児湿疹とは?

「乳児湿疹」とは赤ちゃんのお肌トラブルを総称したものです。具体的には、新生児座瘡、脂漏性湿疹などがあります。顔や頭、耳たぶに赤いブツブツや黄色いカサカサしたかさぶたができます。

乳児湿疹の原因

生まれる前にお母さんから胎盤を通して赤ちゃんに移行した男性ホルモンの影響で、生後2週間くらいから皮脂分泌が盛んになり湿疹ができます。思春期のニキビのようなイメージです。

予防するには?

毎日のスキンケアが大切です。ポイントは4つです!

1.お顔は手で洗う
2.石鹸で洗う
3.保湿する
4.沐浴または入浴以外に石鹸でお顔を洗う

1.お顔は手で洗う

沐浴時にガーゼハンカチでお顔を拭くことは当たり前と考えられていましたが、近年この方法が見直されています。ガーゼハンカチで拭くことは、摩擦が生じデリケートな赤ちゃんのお肌にダメージを与えてしまうのです。そこで、最近は「手で洗うこと」が推奨されています。肌と肌の触れ合いは気持ちもよく、スキンシップにもなります。よく考えると、私たちも洗顔をする時は手で洗いますよね。それと同じです。

2.石鹸で洗う

お顔は石鹸で洗うことをおすすめします。前述したように乳児湿疹は皮脂の分泌が盛んになることで起こります。お湯だけで皮脂を洗い流すことは難しいので石鹸を使います。石鹸で洗った後はしっかりと洗い流すことも忘れないでください。石鹸分の洗い残しは湿疹の原因にもなります。
また、湿疹ができてから石鹸を使う方もいますが湿疹ができる前に石鹸で予防しましょう。
ポンプ式の泡タイプのベビーソープが便利です。

3.保湿する

石鹸で皮脂を洗い流した後の皮膚は乾燥しやすく、乾燥した皮膚は皮脂を分泌させて潤いを求めます。これでは石鹸で洗った意味がありません。乾燥しないように保湿することが大切です。お風呂上りにタオルで水分を拭きとった後はベビーローションなどでしっかり保湿しましょう。保湿剤としておすすめなのは油分の少ないサラッとしたローションタイプです。皮膚に浸透し保湿しやすいからです。

4.沐浴または入浴以外に石鹸でお顔を洗う

きちんとスキンケアをしていても湿疹ができたり、湿疹が治りにくい場合、沐浴や入浴以外にお顔だけ石鹸で洗いましょう。40℃くらいのお湯を洗面器に入れ、お湯を濡らした手でお顔を洗います。石鹸で洗い、お湯を濡らした手で洗い流しましょう。思春期にニキビで悩んでいる時、朝晩こまめに洗顔をしたのと同じです。

まとめ

赤ちゃんのつるつるもちもちなお肌をずっと守ってあげたい!そのためにも毎日のスキンケアの方法をちょっと工夫してみましょう。乳児湿疹に驚き慌てて病院に行く方もいますが、まずは自宅でのスキンケアを見直すことでほとんどの場合は良くなります。
慌てず、まずはできることをやってみましょう。

・赤ちゃんのお顔は手で洗い、石鹸を使う。
・お風呂上りにタオルで水分を拭いた後、油分の少ないサラッとしたローションでしっかりと保湿する。
・湿疹ができたり治りにくい場合、沐浴や入浴以外に石鹸でお顔を洗う。

これからの季節はあせもも気になります。あせも対策についてはまたいつかお話します。

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