見出し画像

大いなる勘違いを胸に、「経営者の担当編集者」として旅立つ!(HIBIKUのこと⑤)

こんにちは、ビジネス書編集者の米津香保里です。

前回の記事では、コロナ禍の自粛生活中、ある二つの出来事のおかげで、新規事業開発に向かう勇気をもらったことを書きました。

こうなったら1日もはやく新事業を形にしたい!
そこで、実際にモニターを募って私が考案したサービスを提供し、厳しい評価に身をさらしてみようと思い立ちました。

初対面の社長さんに新事業を試す

サービスを冷静に評価していただくために、モニターには私と直接人間関係のない人になってもらう必要がある。

どこかに引き受けてくれる社長さんはいないかな?と探しているときに、日頃から仕事でタッグを組んでいるライターさんが、「ピッタリな人がいますよ」と声をかけてくれました。

こうして紹介されたのが、そのライターさんの大学時代の友人、ドリームパートナーズ株式会社の代表取締役・小椋一昌さんです。

40代という年齢、会社の規模感。ターゲットど真ん中という印象です。

ドリームパートナーズ(株)との出会い


「まずは一度、会ってみませんか?」

ということで、2020年4月30日。
時節柄、オンラインではありましたが、私は小椋一昌さんとはじめて対面しました。

結論から言わせてください。

この小椋さんとの出会いは、運命でした。
この社長さんが最初のモニターで、本当によかった!

小椋さんが経営するドリームパートナーズ株式会社は、メーカーの委託を受けて店舗運営や商品販売を手がける、販売のプロフェッショナル会社。
歌舞伎座や新橋演舞場にある店舗のほか、「ジャパニーズ・スーベニア・ショップ」というブランドの直営おみやげショップも東京ソラマチなどで展開しています。

ドリームパートナーズは、従来の販売専門会社とは一線を画すやり方で勢いよく業績を伸ばしてきた会社ですが、長引くコロナ禍に直面し苦労もされていました。

こうして、こころよくモニター役を引き受けてくださった小椋さんといよいよ取材スタート。
私の頭の中で育ててきたサービスが、初めて世に出た瞬間です。

取材のたびに、小椋さんは、起業の経緯や会社経営について、包み隠さず語ってくれました。

銀行員時代に得た学びや独立直後の業績悪化で窮地に立たされたこと。敬愛するお父さまとの思い出や事業を確立するまでの創意工夫。
さまざまな苦労がありながらも、理想の会社をめざす歩みを止めない。その姿に同じ経営者として大きな勇気をもらい、その洞察の深さと人柄に、私はすっかり魅了されていきました。

モニター2社から正式オファー


小椋さんとは、取材やその後の打ち合わせを含めて5、6回お話を伺いました。この数回にわたるセッションは、私自身が大切にしていることを、あらためて思い起こさせてくれました。

この時期、私はこんなことをTwitterでつぶやいています。

やっぱり私は取材が好きだー!ヒトという本を読む時間(=取材)は読書の快楽とそっくり。ミステリーであり、評伝であり、哲学書であり、文学であり。なんて豊かなんだろう!

これは、小椋さんとの取材を通じて得た私の率直な感想です。
小椋一昌さんという一冊の「本」を、どんどんページをめくって読んでいる感覚。本当にそんな豊かな時間に感じられたのです。

note#5 中間イラスト 枠あり

とはいえ、肝心なのは、小椋さんの評価です。

「あんまり意味のないサービスだったな」と評価されていたら、どうしよう……。

モニター終了数日後、小椋さんから感想が届きました。

✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽

このたびはモニターを体験させていただき、ありがとうございました。

インタビューのプロセスを通じて、「そもそも、何故ビジネスをしているのか?」、さらに突き詰めて「わたしは何者か?」という問いに向き合うことができ、自分を棚卸しすることを通じて、今後の人生およびビジネスの方向性を定めることができました。

これまで言語化できていなかった大切な価値観・考え方を紡ぎ出していくプロセスは、まさにセッションの醍醐味でした。
これからの時代は、ビジネス・プライベート両方において、周りに共感してもらうことが重要になるのだと思います。
そして共感してもらうには、「分析的な情報」だけではなく、やはり、生き様としての「ストーリー」が必要です(特に「なぜこの仕事をしているのか?」というWhyの部分)。
それを、ストーリー作りのプロフェッショナルに一緒に作ってもらい、正しく発信していくことは、今後のビジネス上の大きなアドバンテージになると確信しています。 


✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽


なんてありがたい評価でしょう!!


心底ホッとするとともに、勇気100倍です!

私が開発した新事業は、世の社長さんたちの役に立つ。
そう自信を持つことができました。

その後、小椋さんからは「HIBIKUのサービスを体験したいま、他の会社を選ぶ選択肢はちょっと考えられない」とのコメント付きで、自社のホームページ制作を正式に発注いただきました。現在、鋭意制作しているところです。

そしてもう1社、モニターを依頼しました。

お相手は、信用金庫界のリーディングカンパニーである城南信用金庫の川本理事長です。
長年ご縁のある方が間をつないでくださいました。そしてこちらも嬉しい誤算が。


単にモニターとしてご協力いただくはずが、川本理事長は完成した城南信用金庫の原稿を大層気に入ってくださり、「正式に冊子として制作してほしい」とご依頼を頂戴したのです。最初は2000部、その後5000部に上積みという大発注。半年経ったいまも追加の増刷の発注をいただいています。いやほんと、ありがたいことです。


こうした評価を糧に、私が代表を務める株式会社スターダイバーは、2020年暮れ、「ビジネス書編集者が社長の発信をサポートする」新規事業を「HIBIKU」として正式にリリース。「HIBIKU」という名称は、社長さんの声が内外に響き渡るようにと命名しました。そして現在、おかげさまで、さまざまな会社の社長さんにHIBIKUを提供しています。



リリースしてから8ヶ月。
壁や課題に直面して悩むことも多い日々ですが、いろいろな社長さんとの出会いはめちゃくちゃ新鮮!

やっぱり、始めてよかった。
社長さんの役に立てている!

私ほどこの仕事に向いている人は、きっといない!!

大いなる勘違い(?)を胸に、「経営者の担当編集者」として日本の社長さんに尽くしていきたいと思っています!

ドリームP'sと私

信金マンの志


ドリームパートナーズ株式会社 http://dreampartners.co.jp
城南信用金庫 https://www.jsbank.co.jp/

☆HIBIKUサイトはこちらですー


※次回からは「社長が発信すると、なぜ会社はどんどん良くなるのか?」をテーマに、さまざまな角度から語ってまいります!
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?