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美術館比較表 in Madrid

こんばんは、☺(かお)です。
スペイン旅行で一つ驚いたのは、美術館。それもかなり充実の美術館が多いということです。フランスやイタリアが多いイメージがあったのですが、スペインにゆかりがある人も多くいるし、単純に所蔵されている点数が多い美術館もたくさんありました。

個人的な目線で、ですが、
マドリードにある美術館4つを、
オススメ具合と、簡単な内容紹介を
させていただこうと思います。
内容・値段・その他の3つの軸で、
★×5が一番Good!とみてください。
正直全部違って全部いい、なんですけどね~

旅行計画を立てるときの参考にしてもらえると嬉しいです!
※各情報は2024年7月時点のものです。
<この記事は約4,000字あります>


エントリーナンバー1:プラド美術館

内容:★★★★★
 主な画家:ベラスケス・ゴヤ・エルグレコなど
値段:★★★★☆
 通常チケット15€+オーディオガイド5€(日本語あり)
 フリーエントリーあり(閉館2時間前)
その他:★★☆☆☆
 写真NGのため。
 あまりに広くてしんどかったため(笑)
 カフェがクオリティのわりに高かったため…
 予約時間少し前に行きましたが入れてもらえました、
 入場はスムーズだけどクロークやお手洗いの場所はわかりにく~い

圧巻の作品点数と、
日本語対応のオーディオガイドが心強い美術館です。
ただ、作品数が多くて、とにかく疲れるのと、フリーエントリーの時間中にはまぁ見切れないだろうなぁと思うので、下手に並ぶよりも課金して気持ちよく観た方が良いなと思います。
私は課金して、約4時間滞在しました。
マップには、見るべきとされている絵が載っています。
目的の絵が無い場合は、マップ通りにめぐるといいかもしれません。

この美術館のいいところでもあり、残念なところでもありますが、写真はNGです。その分集中して絵を楽しむことが出来ますが、ポストカードになっていない絵については残せず、記憶に刻むか画集を購入する必要があります。
私は画集を購入して、時に浸っています。

ネットから引っ張ってきたものですが、
一部の作品をご紹介です。
独り言…こうやって見ると額縁の大切さを感じます。
あれ?こんなにコンパクトに描かれていたっけ?
もっと余白がなかったかな?と。
良い絵には素敵な額縁がセットだ、と思います。

ラス・メニーナス 女官たち
ベラスケス
ピカソが模したことでも有名ですね。
解説を聞くと、そういう場面なのか~と。
壁に絵がたくさん飾っているのも
昔の貴族を感じる…
裸のマハ
ゴヤ
約100年間も地下にしまわれていたいたらしい。
似たような絵はたくさんあるのに、と思うけど
それらは大体お手てで隠しているからOKだったそう。
正直そんなに違いない…
アートで裸体を見た時は「!?」ってなったけど
大人になったらなんの抵抗もなくなった。
美しい。
着衣のマハ
ゴヤ
2枚は隣り合って展示されていて、
見比べることが出来ます。
先に書かれた裸のマハの方が
繊細に書かれているように思えました。
隠すために描かれた着衣のマハは、
あんまり気が進まなかったのかなぁ。

他にも、ゴヤの「我が子を食らうサトゥルヌス」や、
ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」、
エル・グレコの「胸に手を置く騎士の肖像」など、
小さな写真で載せるには惜しい作品が多数展示されています。

一枚一枚の絵が大きいから、天井も高く、空間も広い美術館が必要ですね、歩き回るにはすごく疲れますが、一見の価値ありの絵が所せましとおいてありますから、お気に入りの一枚を吟味してみてください。

また行きたい美術館です。

エントリーナンバー2:ティッセン・ボルネミッサ美術館

内容:★★★★☆
 ゴッホ・ピカソ・マネ・シャガール
値段:★★★☆☆
 通常チケット13€+オーディオガイド5€(英語orスペイン語)
 フリーエントリーあり(月曜日・その他一部の時間と対象者)
その他:★★★★☆
 人が少なくてよかった、クロークが分かりやすかった
 荷物検査が雑で楽だった(笑)

月曜日は開館時間が短いものの、
終日フリーエントリーなので
あまり急がず楽しめるのがありがたいですね。
私は月曜を狙っていきました。
そんなに混んでいません。
有名な作品の前も全く人だまりはなく、
しれっとおいてあるからスルーしてしまいそうです。
快適に回れる、素敵な美術館だと思いました。

ここからは私が撮った写真と共に。
額縁は必要でしょ?

オーヴェル近郊ヴェセノの眺め
ゴッホ
緑が若々しくて、夏かな~?と思ったら、
やっぱり。自殺の数週間前の作品だそうです。
多分7月の作品です。
こんなに豊かな絵を描く中でも
何か心に渦巻くものがあったのかな。
拡大するとわかるように、
流線形の一見雑に見えるんだけど
引きで見るとコントラストがはっきりしてていい。

緑の衣装をつけた踊り子
ドガ
青じゃないのか。というのが最初の感想。
信号を青か緑か問題と同じかな(笑)
バレエを踊るのもあって、ドガの作品は
昔から大好き。
この姿勢をするのもしんどいんだよな~とか
生のピアノで練習してるんだろうな~とか
妄想が膨らむ。
衣装を着ての練習は普段しないから
きっと公演前の風景かな。
公演の作品はなんだろうか…

午後のサン・オノレ通り
ピサロ
好きなピサロもいた!
パリらしさと、雨あがりっぽいタッチで
曇天が多いフランスを思い出しました。
奥行を感じる。
街を描いた絵に惹かれることが多いのは、
いつか行けるのでは?
と期待が残るからかな。
様子が違えど、現存する場所を描いているのを見るのは楽しい。

紹介した絵はたまたますべて白の壁紙に置かれていましたが、場所によってはピンクやオレンジの壁紙に飾られていて、かわいいです。
印象派の作品が多数ですが、2階には現代美術も飾っており、古典美術に興味のない方も面白いかもしれません。

めちゃくちゃ目玉と言われる絵はありませんが、
静かに、通な鑑賞がしたい方には
とってもいい美術館です。

エントリーナンバー3:ソフィア王妃芸術センター

内容:★★★★☆
 ピカソ・ダリ・ミロなど
値段:★★★☆☆
 通常チケット12€+オーディオガイド(日本語あり)
 時間の指定はできない、朝イチがオススメ!
 フリーエントリーあり(閉館2時間前と日曜午後)
その他:★★☆☆☆
 他と比べるとショップの品揃えは微妙…
 お庭は灼熱ですがかわいい彫刻があります 

オススメは裏口的なところから入ることです。
表側は裏口よりも混んでいる印象です。
スタートは2階からどうぞ。
一番目玉のゲルニカへの最短ルートです。
迷子になりそうな部屋の構成なので、お目当てがある場合はマップをしっかり見て決め打ちで向かう方が良いです。

ゲルニカ
ピカソ
一時写真NGだったみたいですね。
今はオッケーになっています。
柵があり、遠くからしか見られませんが、
練習した絵とか見て描いた絵とかが
後ろにあります、いかに大切な作品か、伝わってきました。
色を使わずとも血の赤を想起させる。
怖い絵です。感じることも悲しみしかない。
けれど、戦争を忘れないために大切な絵です。
大自慰者
ダリ
一つ一つのモティーフに意味があるのが
考えられているというか、
そりゃそうか、と。
不思議でスキにはなれないんだけどね…
窓辺の少女
ダリ
ダリっぽくない絵だと感じたのは、
大自慰者のような絵がダリの作風だ、
という先入観があったからでしょう。
ピカソにせよ、ダリにせよ、
最初は写実的な絵から始まって、
その先に画家らしさをまとうんだなぁ。
影としわがリアルで、まさにそこにいるみたい。
青衣の女
ピカソ
青の時代と呼ばれる時期に描かれたもの。
時代といっても約3年間ほど。
暗い色の中でも、意志が強そうな女性で
かっこよく見えました。
友人の自殺が理由で暗いタッチになったそうです。
絶望の中でも筆を握るところが、さすが画家ですね。
私は何もできなくなってしまいそう。

なんかHP繋がらないけどどうやってチケット取ったんだろう…行く方が無事チケットを取れることを願います…
目玉はとにかくゲルニカ!
一見の価値はあります。

エントリーナンバー4:ソローリャ美術館

内容:★★★★☆
 ソローリャ
値段:★★★★★
 通常チケット3€
その他:★★★★★
 お庭が可愛い、ソローリャが実際に住んでいた家なので、筆や集めていた作品なども展示されており楽しい

もちろん有名な美術館ばかりで甲乙つけがたいのですが、私の中で一番行きたいと思っていた美術館です。
ソローリャの絵に出会ったのはいつか忘れてしまいましたが、優しいタッチと、私がなぜか惹かれる海のモティーフが多く、目を付けていました。
マドリードに個人の美術館があることは知らなかったのですが、あると知って、主な観光地からは少し離れてしまうけど必ず行く、と決意していました。
説明はパネルで英語とスペイン語のみ、
一枚ずつの説明は特になしです。
おうちでの展示ということもあって狭め。
作品点数的にはもっとスペースが欲しい!

家族愛に満ちた作品ばかりでほっこりです。

なわとび
ソローリャ
声が聞こえてきそう。
なわとびって、幼少期思い出すと、
意味もなくしてたけど
楽しかったな~
外で遊ぶことは大事な時間だった…
馬の水浴び
ソローリャ
不思議と水の冷たさや太陽の暑さが
伝わってくる。
実は大きな絵です。
今この絵を実現させるとめっちゃ炎上しそう(笑)
昔ならではの風景で、
昔ならではの良さですね。
あの…もうちょっと一枚ずつ…じっくり見たいんだけど…
って感じの壁。
お庭がモティーフで、
色とりどりにかわいい。
壁の上部までぎっしり展示されていて
首が痛くなりました。
筆の展示方法もかわいい

最後に…

いかがでしたでしょうか?
絵の好き嫌いって様々で、
柔らかい絵が好きな方、抽象的な絵が好きな方、現代美術が好きな方、などなど。それらすべてを叶える美術館はなく、だからこそいろんな美術館を巡るのが楽しいですね。
旅の度に、お気に入りの美術館が増えて嬉しい限りです。
そしてポストカードコレクションが増えてきました。
そちらの紹介をするのもいいなぁ…♪


結構頑張って書きました!
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