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【試し読み】50→15→35→22→23「東京都の区」、をチャートで解説!

企業、組織・団体をはじめ、エンタメ、芸事、スポーツ、歴史、宗教、学術などなど。ありとあらゆるジャンルの「合併・分離」がこの一冊に収録、チャート図で分かりやすく解説された、新刊書籍『合併・分離事典 オールジャンルの趨勢がチャートでわかる』が12月16日に発売されました。

今回は本書のPart.2より「23区」のチャート図と本文を一部紹介します。


■part.2 制度・組織 より

50→15→35→22→23
東京都の区/合併・分離パターン

 江戸城が無血開城した1868年、新政府は江戸を「東京」に改称した。その際、東京は50の区画に分けられたが、78年に「郡区町村編制法」が制定されると、赤坂区、浅草区、麻布(あざぶ) 区、牛込(うしごめ)区、神田区、京橋(きょうばし)区、小石川区、麹町(こうじまち)区、下谷(したや)区、芝区、日本橋区、本郷(ほんごう)区、本所(ほんじょ)区、深川(ふかがわ)区、四谷(よつや)区の15区に再編された。これを「東京15区」という。また、15区周辺には、荏原(えばら)郡、東多摩郡、南豊島(みなみとしま)郡、北豊島郡、南足立(みなみあだち)郡、南葛飾(みなみかつしか)郡の6郡が置かれた(のちに東多摩郡と南豊島郡は合併して、豊多摩郡となる)。
 やがて、1889年に「市制・町村制」が施行されたことで、東京15区の範囲は「東京市」となった。そして、1932年に東京市は15区に隣接した郊外の5郡82町村(荏原郡、豊多摩郡、北豊島郡、南足立郡、南葛飾郡の全域)を市に編入して、20区を新設。このときできたのが、荏原区、大森区、蒲田区、品川区、世田谷区、目黒区、渋谷区、杉並区、中野区、淀橋区、荒川区、板橋区、王子区、滝野川区 、豊島区、足立区、江戸川区、葛飾区、城東区、向島区だ。こうして、東京は35区となった。この東京35区は、現在の東京区部の範囲と、ほぼ一致している。
 戦時中の1943年に「東京都制」が施行されたことで東京市は東京都となったが、35区はそのまま残された。それが大きく変化したのは、敗戦後の47年のことだ。この年の3月に区の再編が行われ、麹町区と神田区が合併して千代田区に、日本橋区と京橋区が合併して中央区になるなどした結果、東京都は22区となった。ところが、同年8月に板橋区内の旧練馬町ほか4村の区域が、板橋区役所まで遠いという理由から板橋区から分離し、練馬区が新設された。これにより、ようやく現在の東京23区が完成した。


【目次】

はじめに

■part.1 文化・娯楽
プロ野球チーム/Jリーグ/フットボール/日本プロバスケットボールリーグ/男子プロレス団体/ボクシング団体/拳法/空手/柔道・柔術/陰流(剣術流派)/茶道/華道/日本舞踊/歌舞伎/能/狂言/落語/源氏物語/忠臣蔵/短歌・俳句/小説・文芸誌/近代文学/ライトノベルのジャンル/トキワ荘/西洋絵画/ロックン・ロール/映画ジャンル/米(食用)/麺類/ラーメン/お好み焼き/和牛/コーヒー/犬/猫/金魚/鯉(観賞用)/サラブレッド/サンデーサイレンス系/バラ/『スターウォーズ』シリーズ/アベンジャーズ/スーパーマリオシリーズ/『キン肉マン』の超人属性/北斗神拳の系譜/ガンダムの勢力(宇宙世紀)

■part.2 制度・組織
廃藩置県/平成の大合併/東京都の区/中央官庁/国鉄の民営分割/郵政事業の再編/政党/自民党の派閥/三大財閥/四大銀行/自動車メーカー/オートバイメーカー/鉄道路線(私鉄)/航空会社/海運会社/電力会社/石油会社/鉄鋼メーカー/食品メーカー(パン、麺類、菓子、乳製品)/食品メーカー(調味料、肉・水産加工品)/飲料メーカー/パソコンメーカー/コンテンツ産業/ゲーム会社/映画会社/全国紙(日刊)/デパート(百貨店)/名門大学/神社/労働組合/政治団体(左翼)/政治団体(右翼)/指定暴力団/イスラーム武装勢力/アメリカの軍隊/自衛隊

■part.3 教養・雑学
戦国七雄/三国時代/モンゴル帝国/イギリス/アメリカ合衆国/インド/ソビエト連邦/UAE(アラブ首長国連邦)/ユーゴスラビア連邦/EU(欧州連合)/NATO(北大西洋条約機構)/藤原四家/源氏/平氏/南北朝/鎌倉公方/江戸幕府の将軍/ユダヤ教/世界の仏教/日本の仏教/キリスト教/イスラーム教/日本の新宗教/生物の分類階級/超大陸パンゲア/生物の進化(ドメイン編)/生物の進化(脊椎動物編)/人類の進化/日本人/ゲルマン人/インド・ヨーロッパ言語(東方)/インド・ヨーロッパ言語(西方)/利根川水系/淀川水系


【編著プロフィール】

造事務所(ぞうじむしょ)
1985年設立の書籍の編集・制作会社。雑学をはじめ、生活実用まで幅広いジャンルの単行本の編集などを行う。編著となる単行本等は年間30冊にのぼる。おもな制作物に『絶滅事典20世紀末モノ&コトカタログ』(小社)、
『競馬あるある』(同)、『復活事典21世紀「再ブレイク」モノ&コトカタログ』(同)など。

【サンプルページ】






『合併・分離事典 オールジャンルの趨勢がチャートでわかる』
造事務所 編
ISBNコード:9784862556714
定価:1,980円(本体1,800円+税)
判型:A5判
総頁数:256P
発売日:2022年12月16日
出版社:カンゼン


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