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【試し読み】日本のプロレス界は分裂の歴史「男子プロレス団体」、をチャートで解説!

企業、組織・団体をはじめ、エンタメ、芸事、スポーツ、歴史、宗教、学術などなど。ありとあらゆるジャンルの「合併・分離」がこの一冊に収録、チャート図で分かりやすく解説された、新刊書籍『合併・分離事典 オールジャンルの趨勢がチャートでわかる』が12月16日に発売されました。

今回は本書のPart.1より「男子プロレス団体」のチャート図と本文を一部紹介します。


■part.1 文化・娯楽 より

日本のプロレス界は分裂の歴史
男子プロレス団体/合併・分離パターン

  日本で最初のプロレス団体は、1953年に力道山(りきどうざん)が設立した「日本プロレス(日プロ)」だ。しばらくの間、日本にはこの1団体しかなかったが、63年に力道山が急死したことで状況が変わる。まず、67年に日プロの幹部だった吉原功(よしはらいさお)が、「国際プロレス」を旗揚げ。そして、72年には力道山の亡きあとの日プロの二枚看板だったアントニオ猪木 (いのき)とジャイアント馬場も、それぞれ「新日本プロレス(新日)」と「全日本プロレス(全日)」を旗揚げする。
 当初、人気だったのは馬場の全日である。だが、新日は異種格闘技路線などにより猛追。1980年代に入ると、タイガーマスクが登場したことで全国的な新日ブームが爆発した。その陰で、経営不振から81年に国際プロレスは崩壊する。
 1980年代前半は新日がプロレス界をリードしていたが、84年の新日での内紛分裂騒動によって新団体の「UWF(第一次)」が旗揚げされた。UWFはその後、分裂をくり返し、団体としては長続きしなかったものの、その格闘技路線は90年代末からの総合格闘技ブームの下地を形づくった。
 1989年には元全日レスラーの大仁田厚(おおにたあつし)が、デスマッチを売りにする「FMW」を旗揚げ。さらに、翌90年にはメガネスーパーが大資本を投下して新日と全日の選手を引き抜き、「SWS」を旗揚げした。しかし、そのSWS が短命に終わって分裂したことと、大仁田のFMWが低資本で成功したことを受け、90年代中盤以降、インディーズと呼ばれる弱小プロレス団体が乱立するようになった。現在も存在する「DDT」や「大日本プロレス」も、この時期に設立されている。
 そして、1999年に馬場が死去すると、全日の中心選手の多くが離脱し、新団体として「ノア」を旗揚げした。このようにプロレス団体の歴史は分裂の歴史であり、現在の日本には100を超えるプロレス団体があるとされている。



【目次】

はじめに

■part.1 文化・娯楽
プロ野球チーム/Jリーグ/フットボール/日本プロバスケットボールリーグ/男子プロレス団体/ボクシング団体/拳法/空手/柔道・柔術/陰流(剣術流派)/茶道/華道/日本舞踊/歌舞伎/能/狂言/落語/源氏物語/忠臣蔵/短歌・俳句/小説・文芸誌/近代文学/ライトノベルのジャンル/トキワ荘/西洋絵画/ロックン・ロール/映画ジャンル/米(食用)/麺類/ラーメン/お好み焼き/和牛/コーヒー/犬/猫/金魚/鯉(観賞用)/サラブレッド/サンデーサイレンス系/バラ/『スターウォーズ』シリーズ/アベンジャーズ/スーパーマリオシリーズ/『キン肉マン』の超人属性/北斗神拳の系譜/ガンダムの勢力(宇宙世紀)

■part.2 制度・組織
廃藩置県/平成の大合併/東京都の区/中央官庁/国鉄の民営分割/郵政事業の再編/政党/自民党の派閥/三大財閥/四大銀行/自動車メーカー/オートバイメーカー/鉄道路線(私鉄)/航空会社/海運会社/電力会社/石油会社/鉄鋼メーカー/食品メーカー(パン、麺類、菓子、乳製品)/食品メーカー(調味料、肉・水産加工品)/飲料メーカー/パソコンメーカー/コンテンツ産業/ゲーム会社/映画会社/全国紙(日刊)/デパート(百貨店)/名門大学/神社/労働組合/政治団体(左翼)/政治団体(右翼)/指定暴力団/イスラーム武装勢力/アメリカの軍隊/自衛隊

■part.3 教養・雑学
戦国七雄/三国時代/モンゴル帝国/イギリス/アメリカ合衆国/インド/ソビエト連邦/UAE(アラブ首長国連邦)/ユーゴスラビア連邦/EU(欧州連合)/NATO(北大西洋条約機構)/藤原四家/源氏/平氏/南北朝/鎌倉公方/江戸幕府の将軍/ユダヤ教/世界の仏教/日本の仏教/キリスト教/イスラーム教/日本の新宗教/生物の分類階級/超大陸パンゲア/生物の進化(ドメイン編)/生物の進化(脊椎動物編)/人類の進化/日本人/ゲルマン人/インド・ヨーロッパ言語(東方)/インド・ヨーロッパ言語(西方)/利根川水系/淀川水系


【編著プロフィール】

造事務所(ぞうじむしょ)
1985年設立の書籍の編集・制作会社。雑学をはじめ、生活実用まで幅広いジャンルの単行本の編集などを行う。編著となる単行本等は年間30冊にのぼる。おもな制作物に『絶滅事典20世紀末モノ&コトカタログ』(小社)、
『競馬あるある』(同)、『復活事典21世紀「再ブレイク」モノ&コトカタログ』(同)など。

【サンプルページ】






『合併・分離事典 オールジャンルの趨勢がチャートでわかる』
造事務所 編
ISBNコード:9784862556714
定価:1,980円(本体1,800円+税)
判型:A5判
総頁数:256P
発売日:2022年12月16日
出版社:カンゼン


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