走り書き:2020年日本のコワーキング予測#2「CaaS=オペ専門のCoworking業社」
自らハコ(場所)は持たずにコワーキングのオペレーション(運営)だけを請け負う、いわばCaaS(Coworking as a Service)をする企業が現れ、ホテルの運営受託業のようにビジネスカテゴリ化される。
リモートワークが当たり前になるに連れてフレキシブルワークスペース(=Flexible Workspace、Flex Space)のニーズが高まってくるが、コワーキングのマネージメントは数日研修しただけの学生アルバイトで務まるほど簡単な仕事ではない。そこに気づいたオーナー(主に企業)はどうするか。
自らスペースを数年かけて運営するあいだに専門的なノウハウを蓄積し、どんな事態にも対応できるヒューマンスキルとユーザーのリレーションシップを拡張するネットワーク、ユーザーの仕事のレベルアップに寄与できるビジネスマインド、それにビジネスに限らず新しい価値を生み出す仕組みづくりのできる構想力を併せ持つ優秀な人材(コワーキングマネージャー)のいるオペレーション会社と提携、コラボするほうが、軌道に乗せやすいしスケールするのが速い。
「コワーキングはハコではない」と気づいた海外の察しのいい不動産業者やホテル業者は、もうそっちの方向に動いていてどんどんアライアンスを組んでチェーン展開が進んでいるし、そういう能力の高いコワーキングマネージャーは高額報酬でスカウトされている。
ただし、コワーキングはロケーションや利用者の属性によってそれぞれ違ったコミュニティが組成されるので、その多様性に対応できるメソッドとスキルが求められる。ひとつのテンプレートにすべての現場が収まることは絶対にない。培ったノウハウをベースに柔軟にアレンジする能力も必要。いわば、セミオーダーメイド。これもそう簡単ではない。ヒューマンスキルが問われる。要は人材。
今のところ、日本でその条件を満足させるオペレーターはそう多くはいないと思うが、ニーズは爆発的に高まる。
なお、オペレーターについてはもう一点、外国人スタッフが増える。これはまた別稿で。
(Photo by Austin Distel on Unsplash)
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