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サードプレイスとしてのコワーキングについてあらためて思うこと

コワーキングは「店」でもないし「オフィス」でもない、じゃなんだ?

noteってスゴイですよね。

「ほー、オモシロイ」と思って記事読んでると、おすすめやらハッシュタグやらで、「あんさん、こんな記事おまっせ」と結構こちらの関心領域ドンピシャなコンテンツへと誘導されて、ずんずん奥地へと分け入ってしまい、次から次へと未知のコンテンツメイカーと巡り会って「スキ」や「フォロー」をしてるうちに「えーと、そもそも何読んでたんやったっけ?」と帰り道を忘れてしまう、でもそれが楽しい、そんな仕掛けがスゴイなと。

昨日のブログジェリーでも、流れで3時間近くnoteの使い倒し方講座になってしまい、そのへんを説明してると、いちいち「ほー!」「へー!」「わー!」と感心されて、別にぼくが作ったわけでも何でもないんだけど、ぼくもコンテンツメイカー仲間をたくさん作りたいと思ってるひとりだからウレシクなる。ウレシクなって調子に乗って3時間が経ってしまった。

(なので、この記事は昨日のブログジェリーで書くはずだったんだけど、そのnote講座になってしまったので書けなかった、そのリベンジです。もうお気づきでしょうけど)

で、先日、相も変わらず彷徨ってて偶然見つけた(というか、引き合わせてもらった)この記事にいたく共感して思わず「スキ」した。なぜかというと、コワーキング本来の価値について非常にわかりやすく書かれていたから。

サードプレイスについては、もう、この記事にすべて書いていただいてるので、まず先に全部読んでいただけると有り難いのだが、ここに紹介されている「サードプレイスに共通する8ヵ条」がそのまんまコワーキングの成立条件として当てはまる。

転記する。

1.個人が思いのまま出入りができ、もてなすことを要求されず、全員が心地良くくつろぐことができる中立地帯としてある
2.会員等アクセスに制限がなく、あまねく人々が入ることができる
3.会話が楽しく、活気で満ちている
4.アクセスがしやすく、中にいる人々が協調的である
5.常に「新参者」を快く受け容れる「常連」がいて、いつも心地良い空気をつくる
6.日常に溶け込む簡素な外観(デザイン)をしている
7.明るく遊び場的な雰囲気を持っている
8.もうひとつの家、リビング、家族的な存在である

もう、ぼくが理想のコワーキングだと思ってる、そのすべてがここにある。

コワーキングをオフィス、職場と思ってる人は多い。確かに、仕事するし、起業もするから「ビジネス」がその根底にあるけれど、その「ビジネス」のテーマが街にはゴロゴロ転がってて、その課題解決がビジネスの起点になることも多々あるはず。だから、その地域のローカルコミュニティとしてコワーキングを運営しつつ、丹念にそういうネタを拾っていくのも実はコワーキングの役目だと思う。

それは言い換えると、コワーキングは地域経済を駆動するためのローカルコミュニティであることが前提であり、コミュニティであるがゆえにこの8つの条件は必須だということ。

ぼくがちょいちょいご披露するコワーキング曼荼羅はその目的や課題が共有されるコミュニティとしてのコワーキングを現してる。しつこいけれど、また貼っておく。

ついでに、コワーキングは街の人たちのハブでありつつ、移働者(移動しながら仕事する人=リモートワーカー)を受け入れる拠点でもあるべきとぼくは思ってるけれど、そういう意味においても確かにサードプレイスだと言える。

で、「会話がなくほとんどの人がパソコンで作業をしているような場所は、「サードプレイス」ではない」との見識は、ホントそう。うち(カフーツ)はむしろ、誰かと話したい人がやって来る。まあ、ぼくも話好きな方だし。それに、いつでも誰でも受け入れるカルチャがあれば、押し付けがましいおもてなしなんか要らない。というか、できませんし。

ちなみにぼくは、カフーツのことを「店」とは思っていないので、利用者を「客」と思っていないし、そのように遇したことはオープンしてから9年あまりのあいだに、ただの一度もない。

「客」ではなくて「仲間」と思っていて、コミュニティの一員として応接している。これは、元々、勉強会のコアメンバーが利用することを想定してはじめたから、という理由もあるが、そもそも「Coworking」とアタマに「Co」がついている限り「共同」の、もしくは「協同」、あるいは「協働」の環境という概念がぼくにはあるからだ。

蛇足だが、「カフーツ(Cahootz)」とはもともと「企みごとをする仲間(Cahoots)」という意味の俗語だ。(スペルの最後が「z」になってるのは「s」だとドメインが取れなかったから)

「店」ではなくてコミュニティだと思ったら、利用者、いや、「仲間」の目線で塩梅のいいカルチャが築かれて、自然とガイドラインが機能してくる。それをわきまえずにキチキチのルールを強要すると、「店」vs「客」になる。コミュニテイは「vs」ではなくて「with」でいきたい。

いずれ、コワーキングは協同組合的な組織母体が運営するのが最適になるのではないかとツラツラ考えているけれど、そのことはまた別の機会に書く。(宿題)

ところで、「仲間」ということを前提にコワーキングの運営体制を考えたとき、「店」ではない(できない)方法もいろいろ思いつく。ただし、そこではやっぱりコミュニケーションを成立させるセンスは必須だ。そこが、結構、難しいんだけど。

そこらへんは同じ方のこちらの記事も大いに参考になるのでオススメ。ぼくが日頃考えてるのとほぼ同じ。

つまるところ、コワーキングはコミュニティであって、コミュニティは生き物だから、利用者によってその姿は日々変わるし、変わっていく。毎日、毎週、やってくる人が持ち込むカルチャによって全然違う顔になる。

そういう型にはまりそうではまらない、漠然とした環境を運営する、いわゆる、コミュニティ・マネージャーなる職種には、正直、超人的能力が求められる。それも、また別の機会に書きたい。(こうして宿題が増えていく)

それはさておき、上記の記事で紹介されてる喫茶ランドリーには、ぼくの友人も何人かおじゃましているみたいだし、いずれぼくも行ってみたい。あ、そういえば、うちも一階だった。

なお、上記の記事で紹介されているレイ・オールデンバーグ氏の著書は翻訳がある。ちとお高いけど、オススメです。

…と、シレっと10年ぶりぐらいにアマゾン・アソシエイトを貼ってみた。

・・・

ということで、最後までお読みいただき有難うございました。この記事は、昨日のブログジェリーに遅刻して、今日書きました。面目ない。

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ではまた。

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