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放射線医学 CT

CTとは

放射線などを利用して物体を走査しコンピュータを用いて処理することで、物体の内部構造を画像として構成する技術

CT値
物質の密度を水との相対値で表したもの
水が0、空気が-1000

原子番号
密度
X線エネルギーで決定

造影剤

非特異的に細胞外液に分布
組織の血流と染み出しやすさに依存
腎臓から排出

動脈相→移行相→平衡相→排泄相 と経過していく

造影が特徴的な疾患

①多血性腫瘍
肝細胞癌、腎細胞癌、膵内分泌腫瘍など
早期濃染、遅延相でwash out

遅延濃染は繊維組織、粘液が豊富な部位でみられる
炎症性大動脈瘤
感染性大動脈瘤
左房粘液腫
肝海綿状血管腫
など

②石灰化:骨と同じくらい白く映る

尿管結石・水腎症
胆嚢・総胆管結石
慢性膵炎、膵石症

③出血:骨ほどではないが白い

脳内出血
大動脈瘤破裂
大動脈解離

④水:黒い

心膜嚢胞
扁桃周囲膿瘍
急性膵炎

⑤脂肪:黒い

卵巣成熟嚢胞性奇形腫
縦隔奇形腫

⑥空気:消化管内などと同様に黒い

十二指腸潰瘍穿孔
フルニエ壊疽




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