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臨床診断学 診察 神経編

脳神経診察

視野→片目を手で覆った状態で一点を見てもらい、その状態で視界の端の指がみえるかを確認する
眼球運動、眼振→眼前50cm程度に示指を立てて眼で追ってもらう
眼裂観察→眼瞼下垂、左右差など 遠くを見てもらいながら行う
瞳孔観察→縮瞳、散瞳、瞳孔不同の有無
瞳孔・対光反射→ペンライトで瞳孔に光をあてる
眼底→眼底鏡を用いる 右目は右目、左目は左目で観察する
顔面感覚→三枝領域を区別して領域ごとに左右差と領域差を確認する

顔面筋→額にしわ寄せしてもらい観察する
両目を強く閉じてもらいまつげ徴候を確認する
口を横に開いてもらい口角の偏奇、鼻唇溝左右差など確認する
軟口蓋・咽頭後壁観察→口を大きく開けてもらい、舌圧子とペンライトを用いる
少し長く発声してもらい軟口蓋の動き、偏奇の有無、カーテン徴候の有無を観察
舌観察→舌の萎縮と線維束性収縮の有無を確認する

胸鎖乳突筋観察→側方を向いてもらう
顔を向けた側の顎に手を当て引き戻し、それにあらがうように力を入れてもらうことで筋力を確認する

上半身診察

不随意運動→安静時振戦確認
両腕を前方に伸ばし、手掌を下に向けて指を少し広げてもらい姿勢時振戦確認
指を広げたまま手首を背屈してもらいアステレキシス確認
バレー徴候→両腕を前方に伸ばし手掌を平らにして上に向け、指をそろえる
両目を閉じて水平を保つ
上肢の降下、手掌凹み、前腕回内、肘関節屈曲の確認
筋トーヌス→脱力してもらい、左手で患者さんの肘関節伸側を、右手で患者さんの手を持って屈曲進展を繰り返す
鼻指鼻試験→患者さんの届くぎりぎりの距離に示指を置き、鼻~示指間を繰り返し指でたどってもらう
手回内・回外試験→できるだけ早く繰り返し行う

利き手の確認、徒手筋力テスト→徐々に抵抗を強めていく
三角筋→両腕を90度側方挙上してもらい、上から押さえる
上腕二頭筋→力こぶを作るように腕を曲げてもらい、伸展させようとする
手根伸筋群→手背を上に向け手関節を背屈してもらい、掌屈させようとする

起立、歩行

通常歩行→姿勢、上肢、足運びなどを観察
つぎ足歩行→足先と踵がつくように一直線上を歩いてもらう
ロンベルク試験→踵とつま先をそろえて立ってもらい、開眼・閉眼時を観察

下半身診察

臥位でズボンをあげて行う

踵膝試験→足関節を背屈した状態で踵を適度な高さから反対側の膝にのせ、すねに沿って足首まで滑らせる

下肢徒手筋力テスト→徐々に抵抗を強めていく
腸腰筋→股関節を大腿部が腹部につくよう屈曲してもらい、それを戻そうとする
前脛骨筋→足関節を背屈してもらい、それを戻そうとする

感覚診察→左右差、上下肢差などを調べる

反射診察→ハンマーを用いる
下顎反射→口を軽く開けてもらい、下顎中心に示指をあててハンマーでたたく
上腕二頭筋反射→両腕を軽く外転、肘を曲げてもらう
肘関節屈側で二頭筋腱を示指で押さえハンマーでたたく
上腕三頭筋反射→肘関節90度曲げてもらい関節近位部伸側をハンマーでたたく
膝蓋腱反射→膝関節を120度程度に曲げてもらい膝蓋腱をハンマーでたたく
アキレス腱反射→足関節を背屈してもらいアキレス腱をハンマーでたたく
バビンスキー反射→足裏の外側を踵から小趾までこする

髄膜刺激徴候診察→頭を左右に動かし力が入っていないことを確認

認知機能診察

見当識→年月日、場所、人名など
記憶→出身校、朝の食事、天気、数字の逆唱など
計算

意識レベル診察→GCS・JCSに準拠

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