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わからない人にも理解してもらえるように

私の役割として、もちろん施設の管理者として施設を運営していくというのはもちろんですが、世間に介護の大切さというのを知ってもらうということも大切な仕事です。それは私自身をアピールしたいとかそういうことではなく、介護という仕事がより一般的になるように、


啓蒙活動をしていくという事って本当に大切なんです。



知ってもらう為には、ただがむしゃらに頑張るというだけでは劇的な効果なんて出てくるわけではなく、しっかりと発信していかなければなりません。しかしながら発信といっても、ただ発信すれば良いわけではなく、少しでも多くの方が興味を持っていただけるようにしていかなければならず、私はその一環として、


noteを使って発信しているのも、私なりの戦略ではあります。



だとするならば本名でやれよという人もいると思いますが、以前それで失敗しているのと、私個人が有名になりたいということではないというのもありまして(まぁ知っている方は知っているのですが・・・)、匿名で発信しているわけです。
もちろん閉鎖的な環境で自己満足に陥っても、なんの意味もないことになりますので、実社会でも発信していかなければならないわけです。そんなこんなで実社会でも啓蒙活動は行っているわけです。
今日は職場の地域の自治体の方で依頼をいただきまして、


認知症サポーター養成講座の講師をして参りました。


「認知症サポーターってなんなのさ」と思われる方がほとんどですので、ここで簡単に説明しますと、認知症サポーターというのは全国で取り組んでいる取り組みでして、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対して出来る範囲で手助けをする方のことであって、超高齢化社会に突入し、私達介護の専門職だけでは到底支えていくことは難しく、また、


地域で認知症の方が当たり前のように生活できるように地域で支え行ける社会を目標にした取り組みです。


その担い手として、私も微力ながらお手伝いをさせていただいております。いつもは地域の企業さんや地域住民を対象にお話をさせていただくのですが、本日は市の勉強会の一環として私に白羽の矢が立ちました。本来で言うならば役所系での講座での講師は、だいたいが地域包括の方が担当することが多いのですが、民間に勤める私にお声がかかったのは、もちろん意味があります。
今私の記事を読んでいる方もそう感じる人がほとんどだと思うのですが、介護とか認知症とかが大事だよと言っても、


自分自身には関係ないと考える人がほとんどなわけです。



関係ないと考えている人が多いので、介護の仕事に興味を持つ人が少なかったり、底辺の仕事に認定されてしまったりしてしまう訳です。その現状というのはもちろん私達が適切に発信ができてないわけで、それをなんとか打破していかなければいけないのですが、役所といういわゆる縦割りの役割だと、そう考える方が本当に多く、ましてや業務命令で参加する方が多いので、


全く興味のない人のほうが多いわけです。



そんな中でいわゆる教科書的な講義になってしまうと、あまり響かないものになってしまうので、少しでも興味を持ってもらえるとするならば、あまり教科書通りにやらない人を選ばなければということで、私になったわけです。これは私の特技と言っても良いんですけど、私はその場の空気を見て、話すことをガラッと変えることができ、60分の内容しかなくても90分をつなぐことが出来るという、いわゆる場馴れしているわけです。
今回の私のミッションは、


いかにこの話に興味を持たせることが出来るかという1点だけになります。



認知症サポーターって国の政策ですので、指導するカリキュラムが意外とガッチリしているんです。なのでどうしても硬い話になるのですが、それを軟らかくするには、ギリギリを攻めないといけないので、皆が興味を持つ内容を話さないといけません。誰でも興味のある内容で、それでも認知症の対応に結びつけられる話に変えると考えた時に、


コミュニケーションの大切さをお話した方が良いと判断しました。


意外にコミュニケーションて分かっているつもりでも分かってない訳です。その理由は明確でして、コミュニケーションって習わないんです。自分で感じたようにやることが多いので、人に見られた時にその人がどう感じるのかってわからないんですよね。
認知症の対応も同じで、大事なのは人からどう見られているのかを知ることが大事なわけです。そういったこともわからない人が多いわけで、専門的な話をしなくても、


人が人を見ていく上で大切なことを伝えていくことが、介護というイメージを変えるには大事ではないのかなと思いながら、90分の講義を駆け抜けました。




サポートしていただいたものは、全て天国に旅立った愛犬(怪獣)のお供物に使わさせていただきます。