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人生の転機は、うつだった(7)

なぜ、眠れないのん?

休職してからは、ひたすら、眠ることと格闘していました。

なんせ、睡眠導入剤を飲んでも眠れないのです。

体は疲労困憊で休みたいのに、脳は暴走しているかのようにフル回転。

睡眠導入剤の量が足りないのかと思いましたが、勝手に多めに飲むわけにはいかないので、次の受診まで毎日、真面目に、真剣に、「どうしたら眠れるのか」を考えていました。

今思えば、それが眠れない原因だったのかも。

眠れても眠れなくても、ただ横になっていれば良かったのかもしれません。

 

ぼーっとしてって言われても・・・・・・

休職してから、産業医面談がありました。

先生:「まずはしっかり眠りましょう。寝たいだけ寝ていいですよ。いろんなことは、それから考えればいいんです。」

私:「あのー、先生、処方されている量の睡眠導入剤が少ないのか、眠りたいのに眠れないのです。」

先生:「じゃあ、最初は、ぼーっとすることから始めてはどうですか?」

私:「あのー、ぼーっとするって、どうやるんでしょうか?」

先生:「え、ぼーっとしたことないの?」

私:「常に何か考えているので、ぼーっとしたことがないと思うのです。」

先生:「寝っ転がって、雲をずーっとみたりすると、ぼーっとしますよ。」

私:「そうしていても、常に何かをかんがえてしまうのです。」

先生:「じゃあ、動物と遊ぶのはどうですか?遊んでいる間は、けっこう無心でぼーっとできますよ。」

私:「実家に犬はいるんですが、遠いのでとてもいけません。」

先生:「うーん。」

私:「・・・・・・雲見るの、試してみます。」

結局、「どうやったらぼーっとできるのか」を毎日、真面目に、真剣に考えてしまい、ぼーっとできるようになったのは、休職してから8か月目に入るころでした。

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